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常連校へ進学して春夏5回甲子園出場

ほかの中学校の生徒が、北海(北海道)に進学した。校長が朝礼で「甲子園という夢に向かって頑張っている」と話してくれた。名前も知らず面識もないが、このあいさつは覚えている。

北海は甲子園の常連校だった。岩手の小さな町から野球留学。年齢的にすごいと思ったが、中学卒業後すぐ就職する人もいる。大騒ぎすることはない。どの人もその立場で頑張っていた。

社会人になり、高校野球の取材で某学校に。助っ人取材のため予備知識はゼロ。練習を見ていて焦った。何を書こうか、書くことがない。毎日、こういう綱渡り的な状態。お粗末な話だ。

バックネット裏に男性がいた。主軸の選手の父親だった。自宅は徒歩5~6分という至近距離。「近くていいですね」と言ったら「寮生活なので、年に1週間も帰って来ないんだよ」。

北海も地元の高校も、寮に入ったら一緒だ。家に帰るのは年に10日足らず。北海は3年間で5回(夏2、春3回)甲子園出場。取材した選手は3年間県大会で敗れ、夢が叶わなかった。

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