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君の名前度忘れ呼び出し出来なかった

日曜日の午前中、男の子が滑り台で遊んでいた。近所に住む顔見知りの園児。一人で退屈そうだ。「飛行機を見に羽田に行って来るか」と声をかけた。時間的に正午までには帰って来れる。

所用で東京に来る義父を羽田空港まで迎えに行った。園児と飛行機を見て時間を潰し、到着ロビーで待っていたがうまく会えない。30~40分くらい探しまくった。時間ばかりすぎていく。

途方に暮れて再度、到着ロビーに向かうと、前方から義父が歩いて来た。よかった、と思った。「アナウンスしてもらおうかと思ったが、君の名前を度忘れしちゃってね」と義父は苦笑い。

義父と園児と3人でレストランに入った。会話があまり弾まず、園児がいてくれて助かった。帰って来たのは午後2時すぎ。園児の母親が滑り台の前に立っていた。帰りが遅いため心配していた。

「勝手に連れ回して申し訳ありません」と頭を下げた。母親は「大丈夫ですよ。ただ、お昼時間だったので」という。園児は「ハンバーグを食べたよ。おいしかった」と、その場を和ませた。

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