見出し画像

生涯独身だった弟、故郷の里山に眠る

近くの公園にある栃の木を見るたびに、田舎(岩手・遠野)のお墓を思い出します。弟は15、6歳の時、親に勘当されてから行方不明になりました。生涯独身、65歳で死去。遺骨となって50年ぶりに故郷へ帰ってきました。

すでに両親は亡く、弟を知っている人もごくわずかです。「東京湾に散骨してほしい」といわれていましたが、樹木葬にして「栃の木」を植えました。丸3年たちますがその後、どうなっているのか気がかりです。

私は弟と「献体」について話し合い、希望どおり東京医科歯科大に遺体を提供しました。1年2カ月後に遺骨の返却があり、文部科学大臣より感謝状を頂きました。そして今、里山の「栃の木」の側で眠っています。コロナが収まったら様子を見に行きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?