神武天皇の古代斎場跡【一宮神社】福岡県北九州市の神社

一宮神社(いちのみやじんじゃ)は、
福岡県北九州市八幡西区にある神社です。

この地方の氏神、王子宮(現在地)、諏訪神社、大歳神社の
三社を合せ祀り一宮神社と称します。

●王子宮は古事記のいわゆる、神武天皇御東征の砌、
 一年間この地において天神地祗を祀り、
 国の安泰を祈った場所といわれています。
 一宮神社は、岡田宮(北九州市)の元宮と言われています。

●大歳神社は、六国史の内三代実録に載る式外社で、
 平安時代以前に祀られた由緒ある神社です。

●諏訪神社は花尾城主麻生氏が信州の諏訪神社を
 御手洗池のほとりに分祀し、厚く祭られた神社です。
 爾来麻生家の崇敬篤く流鏑馬、猿楽等が奉納されていました。

表参道二の鳥居南側に、
神籬磐境の斎場があり神武天皇が御自らお祭りをされた遺跡と
伝えられています。

●古代斎場 神籬磐境(ひもろぎいわさか)
 この磐境は古事記によれば神武天皇東征のみぎり、
 豊前国 宇佐よりこの筑前国のこの地に御滞在された旧蹟と
 言われています。

 神武天皇(神倭伊波禮毘古命)が滞在中、磐境を設け
 天神地祇を招いて御親祭された斎場と伝えられています。

 昭和28年12月、伊勢神宮の造営局長で、
 神社建築史の大家、国学院大学教授 角南隆博士が参拝され、
 「この形式の遺跡は全国でも極めて数少ないもので
  考古学的にも貴重な資料である。」
 と言われたそうです。

御祭神
【王子神社】天忍穂耳命、神倭伊波禮毘古命(神武天皇)
【大歳神社】大歳神
【諏訪神社】建御名方神、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇

主祭神、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命は、
古くより勝運の神様として崇められ、
今ではスポーツ選手はもとより、受験に勝つ、病気に勝つ、
仕事に勝つなど勝運祈願に多くの参拝者が訪れています。

鎮座地
福岡県北九州市八幡西区山寺町12-36

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