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「11月1周目」の気になる新刊 76冊

毎週更新している、1週間分の気になる新刊情報です。

東京から地方に移住し、大型書店が身の回りになく、続々と世の中に生まれ落ちている本の情報を得にくくなりました。

そこで、出版される本の情報を毎日ネットでチェックするように。気になる新刊をチェックし、気になったものを毎日、下記のように Twitter に投稿しています。



この記事は、その1週間分のまとめです。

なお、本記事の紹介文は、どれも版元が提供しているあらすじからの引用です。

そして、各Amazonリンクにはアフィリエイトタグが貼ってあります。こちらで得るわずかばかりの収益は、次なる新刊に手を伸ばす費用として溶かしていきます。

それでは今週も、どうぞ!

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「トーハク」の名で親しまれている東京国立博物館は、明治5年(1872)に創立された日本最古の博物館。その約12万件のコレクションより、日本と東洋の美術約150点を厳選し、作品の魅力を捉えた300点もの写真で紹介。縄文土器から20世紀絵画まで、国宝・重文93点を含む珠玉の美がこの一冊に!


人と動物がともに幸福な動物園を目指して、牢獄、劇場から博物館へ、その進化の系譜をたどる。本書は、これまで明らかにされていなかった「動物園建築とは何か」について、系統だてて詳細まで研究し、解き明かそうとしたものです。


新型コロナを巡る対応には、“日本人の日本人っぽさ”がよく表れている。それは、日本人の長所でもあり、弱点でもあり、ゆえに日本人の本質といえるのではないか――。 「コメ」「コトバ」「仏教」「ペリー」「マッカーサー」、そして「新型コロナ騒動」……。歴史の潮流のなかから、日本人がどのように生き、そしてどこへ向かおうとしているのかを鬼才監督・押井守が独自の視点で語り尽くした、自由で過激でオモシロすぎる<日本人論>。


1945年10月、米軍の名古屋港上陸にはじまり、およそ1年半にわたって、名古屋を中心に豊橋、蒲郡、岡崎、瀬戸、犬山、一宮、大垣も活写。「後藤敬一郎関係写真資料」が語る戦後名古屋の原風景。全500枚  未公開写真多数!


近世から現代にいたる時期のヨーロッパにおける世俗と宗教の関係を、政教関係の構造的変容を中心として、総合的かつ多角的に論じる。神への信仰が自明だった宗教の時代から、ひとつの選択肢にすぎなくなる世俗の時代へ。こうした歴史認識の前提となっている西洋社会だが、「西方キリスト教」世界の世俗と宗教のあり方も実際は多様で様々な内的葛藤をはらんでいる。その内実を「ヨーロッパの東」による相対化も交え明らかにしていく。各国現状を比較した資料付き。


公営競技・ボートレース史上最大の八百長スキャンダルはなぜ起きたのか。名古屋地検特捜部に逮捕された選手本人が、赤裸々にその不正の全貌を明かす懺悔の書。暴力団組長の子として育てられた数奇な生い立ちと、天才的な選手としての資質、そして驚くべき巧妙な不正の手口、消えた5億円の行方、そして不祥事をもみ消そうとしたボート界の隠蔽体質。業界騒然の話題作。


今年2020年は渋沢栄一生誕一八〇周年です。折しも昨年、新一万円札の肖像に決定し、来年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公にも選ばれました。本書を通じて、栄一が今に与えるヒントを探り、栄一への理解を深めます。


おうち時間が待ちどおしくなるあそびのヒントがいっぱい!雨の日、病気…子どもとおとなが室内で過ごすときの遊び・工作・変身・ごはんのアイディア33を紹介。コロナで増えたおうち時間にもぴったり!ふだんの遊びや暮らしにひと手間加えるおとなのネタ帳。おうち時間の楽しさ再発見。


勇敢なワオキツネザルの少年カトゥークは、ボ・ヒッバという孤島にある村カッタククに暮らしていた。村に暮らす動物たちは、長い冬に命を脅かされていた。ある時、島の禁断の地に入り込んで衝撃的な光景を目撃したカトゥークは、激怒した神官たちによりボ・ヒッバから永久追放されてしまう。傷心のカトゥークは新たな地を求めて広大な海の向こうへと旅立つ――。「実に美しい本だ。テリル・ウィットラッチの 果てしない想像力の全てがここにある。 詩的で愛らしく、躍動感に満ちている 」――by ジョージ・ルーカス


「法学ってどんなことを学ぶの? 法律とか,条文…とか。なんだかつまらなそう…」わかります! でも少しだけ,この本を開いてみて──。「ことば」を通して社会を変えていく,そんなダイナミックな法学の世界,その魅力をお届けします。


2021年秋映画化決定!出演 田中圭 中谷美紀20××年、相馬凛子(そうま・りんこ)は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和(ひより)は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ……。凛子の理想は実現するのか!? 


「精神」へと/から向かう芸術の解放と創造  20世紀初頭にヨーロッパで同時多発的に起こった革新的芸術運動の震源地のひとつは、間違いなく、1912年5月にミュンヘンで一号のみが刊行された年刊誌『青騎士』である。カンディンスキーとマルクの出会いから生まれ、両名を編者とするこの年刊誌には、絵画図版はもちろん、絵画論、音楽論、演劇論、詩、舞台エスキス、楽譜に至るまでが、旧弊たる芸術ジャンルの枠組みを破壊すべく混淆的に収められている。


野村喜和夫〔著〕 朝岡英輔〔写真〕 小島ケイタニーラブ〔音楽〕東京をひた歩く詩人がCOVID-19に促されて描き出す、摂理と思念が渾然となったこのあるがままの現実は、つまり異界だ。そうか、われわれが経験した(今もしている)状況/世界とは、こうしたものだったのか! ――岡田利規氏コロナ禍のなかで、生きた証を刻む詩人・野村喜和夫が、コロナ禍のなか、生存を脅かされる恐怖にさいなまれ、旧約の大洪水にも比すべきカタストロフィーを感じつつ、生きた証を刻む。言葉と写真とピアノ曲との斬新なコラボレーション。


さまざまな機能を集約し,経済活動を活性化させ,持続可能なまちづくりを目指すコンパクトシティ.富山市は20年近くにわたり「コンパクトなまちづくり」を推進してきた.その原点と軌跡,そして現在を考察する.人口減少社会における有効な都市政策の姿がここにある.


―決断に迷う全ての人へーnoteで140万PV超えを記録した人気のブログを書籍化!2児の父として、経営者として、困難な選択を迫られた著者は、経営していた飲食店5店舗の閉店を決め、会社の清算もした。その決断の背景と、これからのこと。


数学でもあり科学史でもある「数学史」という分野。それは科学としての数学に加え、多様化した純粋な数学、技術のかかわりの深い数学、和算をはじめ各地で発達した数学などについて、時代背景と数学以外の様々な科学・技術とのかかわりの中でどう生まれ、発達したかを扱う学問である。数学単独ではもはや扱いきれない分野でもある。本書では日本数学史学会の編集の元で、15の章に分けて様々な数学の生成と発達を紹介する。見開きページ内でわかりやすく完結する、興味のあるテーマから読める、全世界の数学と数学史を一望のもとに収める事典。


NBAの歴史を塗り替えた男 歴代最高のシューター! 現役最高のプレイヤ―、ステフィン・カリーの人生にフォーカスした待望の評伝。 ついに日本版登場! カラー口絵7ページ ・プロローグ ・“ベビー・フェイス”の暗殺 ・ゲームチェンジャー


ニューヨーク禅センターを設立した僧侶、コーシン師らが編んだ「死」と「看取り」についてのエッセイ集。マインドフルネスを含む東洋思想から、シシリー・ソンダースやエリザベス・キューブラー・ロス、ノーベル文学賞受賞者のデレク・ウォルコットまで、珠玉の論考26本と詩28本で構成。文学・文芸と医療が融合したビブリオセラピー。ホスピスや終末医療に関わるすべての人、必読の書。 


確信犯的な文学的冒険――今なお異彩を放つ作家の矜恃とは何か?医師として生計を立てる〈日曜小説家〉を自認しつつ、誠実な作品を書き続けた藤枝静男の生涯を丹念に描き出した渾身作!


人は不確実性を前にして、何を尺度にしてどのように振る舞ったらいいのか。この問いに長年にわたって、試行錯誤をしながら取り組んだ18世紀のドイツの哲学者カントの思考の足跡を辿る。


現在のソフトテニス界をけん引する船水雄太・船水颯人兄弟。ともにソフトテニス界初のプロ選手となり、新たな時代を作り始めています。本書では、年代を問わず、多くのソフトテニス愛好者たちから絶大な支持を受ける雄太選手、颯人選手を多角的な角度から紹介。日ふたりの歩んできた道を、あらためてじっくりとクローズアップしました。


芸人・ミュージシャン・俳優・文筆家と、数々のジャンルを“越境”しながら活動を続けるマキタスポーツによる、渾身のセルフマネジメント論にして、10年分の評論集。2018年に刊行された著書『越境芸人』の増補版として、アフターコロナにおけるエンターテインメントのあり方、表現の主体性と客観性、そして個人に求められるニューモードについてなど、新たな提言を書き下ろした新作コラムを追加。


ひとりひとりでいることを余儀なくされているいま、あらためて胸にせまる谷川俊太郎の詩『ひとりひとり』。いわさきちひろの深くやさしい絵といっしょになり、大切にしたい1冊の絵本になりました。ひとりでいること。ひととつながること。読み進むうちに、しずかな勇気がわいてきます。


いつもそばに金子みすゞの童謡を・・・。そんな方におすすめの、バッグやポケットにすっぽり収まる可愛い詩集。優しく柔らかなタッチの絵が彩りを添えます。


コンパクトサイズでバッグやポケットにもすっぽり収まるかわいい詩集。黒井健の優しく柔らかな絵とともに、金子みすゞの珠玉の詩を15編収録しています。


太陽黒点の爆発により磁気嵐に見舞われる地球.その様子を私たちはオーロラとして目にしているが,磁気嵐の規模が大きくなるほど,現代文明に深刻なダメージを与えかねない.歴史上,そんな巨大磁気嵐が実際に発生していたのだとしたら.京都でもオーロラが観測される規模の磁気嵐があったとしたら.1度ならず何度も…….鎌倉時代の歌人,藤原定家が『明月記』に記した「赤気」の記録に導かれ,江戸時代,昭和,飛鳥時代へと続く,時空を越えたオーロラ探索の旅が始まる.


太宰治が死去して70年以上、いまだにその人気は衰えない。  本書は、太宰の弟子である三人の作家――破滅的な田中英光、不遇の小山清、そして彼らを太宰から離れる心とともに凝視する戸石泰一――三人三様の文学人生をえがいたもの。 文学が青春のものであった時代をただ回顧するのではなく、文学とは何か、生きるとは何か、師弟とは、友情とは……と真摯に問いかけた小説集。


ドイツと聞いてイメージするものといえば、ビールやソーセージなどの食文化、サッカーなどのスポーツ文化、女性運動や環境運動などの政治文化、美術や音楽またはルターやヒトラーなどの歴史上の人物かもしれない。また、文学といってもゲーテからファンタジー小説まで様々であろう。  そこで本事典は、こうした多様な文化の局面をわかりやすく紹介しながら、その奥行きの深さを知る愉しみを提供し、読者にドイツ文化をもっと知りたいと思ってもらえるような内容としている。


鬼才・ありま猛が手掛けたもうひとつの圧倒的ピカレスク、いざ復刊。


「こどもたち、ついにこたつの良さを知るときがきたようね……。さあ、入ってごらんなさい」お母さんの背中にあるこたつに子ども達は興味津々。一頭、また一頭とこたつの中に入ります。ぽかぽかぬくぬく温かいこたつでは、家族の会話も広がります。親子の愛情を育んだり、こたつの良さを知るきっかけになる一冊です。だじゃれを含んだユーモア溢れるお話に、親子で楽しみながら読んでみてください。


名古屋在住の古紙幣の収集家安藤榮さんが50年以上かけて集めた尾張藩領(愛知県西部を中心とした地域)で発行された藩札・米切手を整理し研究した集大成。それ以外にも江戸時代には各種の商品切手などもあり、多様な経済活動が垣間見える。図版も充実、巻頭カラーは16ページと豊富。


混沌としたロマンチック、遠ざかる極楽都市・香港の光と影香港を拠点に世界で活躍するフォトグラファー=ウィン・シャと、日本を代表するアートディレクター/グラフィックデザイナー=井上嗣也。二つの才能が響き合い、ときに衝突するエネルギーを源に創られたChaos(カオス)の世界。そこには固定概念から解放されたグラフィックデザインと写真の、自由かつ幸福な関係が綴られている。


真面目に働いてりゃ、悩んで当然 自分のこと、家族のこと、友人、恋愛、仕事、将来--とはいえ、ひと言で「悩みごと」と言っても千差万別。本著では悩みを抱えている人の特徴と傾向を16種類の動物になぞらえて、相談事を分類し、悩みごとへの向き合い方や解決方法をご紹介します。だれかのお悩みが、あなたの悩みを解決するヒントになりますように。


「『源氏名』って何?」「下手な役者はなぜ『大根』なの?」等、日常での日本語の素朴な疑問に、ことばの達人たる著者がユーモアを交えて答える、とびきりの日本語教室。巻末には特別付録として丸谷才一、大野晋、大岡信と著者が歴史上の手紙や、芝居の脚本の言葉遣い、日本文学まで縦横無尽に日本語を語り尽くす座談会を収録。


栄養バランスを考えつつも、料理に手間をかけるのは苦手──「最小の労力で最大の効果」をテーマとして掲げつつ、日々の食、だしと道具の関係から夏バテ、糖質制限、外食、子どもの食育まで──。生活の中で「食」と「健康」を明るく考える大好評エッセイ!


漢方やリンパマッサージで体を軽くし、また着物や本、服などいらないものを一挙に手放し、余計な人間関係・しがらみも捨てる──。還暦を過ぎて様々な変化を経験し、たどり着いた境地とは。心身共に健康的になっていく日々をつづる爽快エッセイ!


なぜ見田宗介は、真木悠介を必要としたのか? 徹底した実証と深い洞察が、この魅惑的な謎を解き明かす。戦後日本を代表する社会学者、見田宗介=真木悠介。思想家としても、社会に大きな影響を与え続けた〈知の越境者〉の本質に迫る論考。「真木悠介」はどのようにして生み出され、どういう意味をもったのだろうか?


「おっぱいがくっついている私」を、“人”として認めてほしいだけなんだ。「最も信頼が置ける言葉をもつ芸人」のひとり、フォーリンラブのバービー処女作。一言一句、自分の筆で、自分の言葉で、あふれる本音を書き、FRaU webで200万PV突破の人気連載を単行本化!バービーが生み出された思い出の料理コラムにレシピ、読者からのお悩みに本気で答えるお悩み相談も収録!ジェンダーによるギャップ。自分のカラダなのに女の部分に馴染めない気持ち。料理することへの他人からの目線。キャラ設定にもがき苦しむ日々。


原始主義・原理主義・復古主義 デスメタル襲撃・アンチクライスト 躊躇いなく教会放火や殺人を犯す武闘派 伝説の名著『SHADOWS OF EVIL BLACK METAL DISC GUIDE』 の執筆者がその中でも最も過激な一派の調査を押し進めた!


古典研究にとって、いまは決定的なピンチか、千載一遇のチャンスか。 古典研究の方向や古典性のありかを広く考察し、新しい古典学を提示しようとする書。 全44名により、古典研究が近未来の人文学に提示すべき、学際的な意味や国際的可能性を追究した、刺激的で多角的な論集。 いま誰が何を考え前に進んでいるのか。古典研究の最前線から今後の可能性を問いかけ広げようとする、ヒント満載の書です。 古典と付き合う全ての人に。 


大胆かつ繊細な描き文字を配した数多くの本の装丁、そして演劇集団「黒テント」のポスターデザイン・舞台美術などの仕事で知られる装丁家・グラフィックデザイナー、平野甲賀による描き文字〝画文集〟の決定版。甲賀氏が82歳になった日、写真家の息子が娘をつれて父を一日撮影した……。老人力が増して来た甲賀氏を囲んで若きふたりのデザイナーが、描き文字選びに、作品選定に、レイアウトや造本に勤しんだ……。本書はそんなふうに平野甲賀と数人のメンバーによって編んだ一冊です。


生活保護受給者、性風俗産業の従事者、セクシュアルマイノリティ、性暴力被害者などが、医療者からの心無い対応で傷ついたり、それがきっかけで医療を受ける機会を逸している現実がある。医療に携わる人間は、こうした社会や医療から排除されやすい人々と対峙するとき、どのようなケア的態度でのぞむべきなのか。看護師として働き、医療者と患者の間に生まれる齟齬を日々実感してきた著者が紡いだ、両者の分断を乗り越えるための物語。誰一人として医療から外さないために。


1999年、ブータンではテレビとインターネットが同時に解禁された。高く急峻な山がそびえたつ秘境の国で、どのような近代の情報化への道を辿っていったのだろうか。その足もとには、工業社会を経ずに、情報通信技術の普及が進んでいる、という特異性が広がっている。


健さんの何もかもを孫の孫の代まで風化させずに伝えていきたい――「泰治、反省しろ!」2014年に83歳で没し、2020年に七回忌を迎える戦後最大の映画スター高倉健。素顔の「健さん」は厳しい中にも、意外な茶目っ気があってイタズラ好きでもあった――。40年来の付き人・西村泰治が本音で語った、「健さん」とヤッさんの物語。数々のエピソード、秘話とともに貴重な未公開カラー写真を掲載。


名著『森の生活』で知られるヘンリー・ソロー。 しかし150年前に生きた作家の実像は意外に知られていない。 森を愛する心やさしきナチュラリスト、というのが、我々がソローに抱くイメージだろう。 だが、著者はそんな「穏やかで無害な思想家」という人物像は必ずしも正しくない(まえがきより)と言う。  不正を憎み、奴隷制廃止のための武装蜂起にも共感を隠さなかったのがソローなのだ。正義のために戦いつづけた作家の、知られざる足跡をオールカラーで描いた「評伝的マンガ」が本書である。


私の悩み、タムくんならなんて言うだろう。
落ち込んだら手にとってほしい、マムアンちゃんの姿に
ほぐほぐあったまる、タムくんの言葉にたくさんの
発見がある悩み相談の本。
14の悩みにタムくんが答えました。


映画監督・小津安二郎がさまざまな機会に書き綴った文章には、たんなる作品資料にとどまらず、それ自体として魅力的なものが少なくない。本書では「殺人綺談」「丸之内点景」ほか軽快なモダンスタイルの初期エッセイ、従軍体験を克明かつ赤裸々に綴った日記と手紙(初公開18通を含む)、演技学講義「映画演技の性格」および自作解説(これのみ談話で、作品中2本は野田高梧による解説)、そして脚本から映像へのプロセスを浮き彫りにする「東京物語」監督使用台本全文を収録した。


「哲学は、それがおこなわれた最古の時代から、単なる諸学派が関心を示す事柄ではなく、またひとにぎりの学者たちが論争しあう事柄でもなかった。哲学は、社会生活の統合的な一部だったのであり、そのようなものとしての哲学を、わたしは考察しようと努めたのである。もし本書になんらかの長所があるとすれば、それはこの観点からひき出されたものであろう。」


「恋するわたしは狂っている。そう言えるわたしは狂っていない。わたしは自分のイメージを二分しているのだ。自分の眼にわたしは気のふれたものと映る(わたしは自分の錯乱のなんたるかを識っている)のだが、他人の眼にはただ変っているだけと映るだろう。わたしが自分の狂気をいたって正気に物語っているからだ。わたしはたえずこの狂気を意識し、それについてのディスクールを維持しつづけている」


まるで、ウーさんの台所に立っているみたい──。
中華だけでなく、和食も洋食も並ぶふだんのおかずを初披露!
「炒めものはお静かに」「一菜炒めで失敗知らず」など、おいしくつくるコツとレシピ約50と、食への思いを綴るエッセイ。


世界が注目する独創的な研究から、イノベーションと物語が生まれる瞬間を切り取った刺激的なレポート。「場の空気」や「暗黙の了解」など、言葉にされないさまざまなコードを、私たちは息苦しいほどに意識ながら生活している。もしそうした「雰囲気」のやりとりが、未来のテクノロジーによって当人にも他人にも丸見えになってしまったらどうだろう?  著者はまさにそんなテクノロジーを開発してしまった。


「トランプ以前」のアメリカをたどる戦後アメリカの保守主義は、「保守」という呼称に反して、実際にはアメリカ社会の改革をめざす思想だった。それは、共産主義やリベラリズムとは異なる社会改革を模索する思想であり、思想の枠を越えたひとつの運動でもあった。人はどんな社会において、どんなとき、何を守ろうとするのか。オールドライト、反共、ニューライト、ペイリオコン、ネオコン、新しい保守主義、あるいはオルタナ右翼。トランプ以前の戦後アメリカ史に、「保守」の基盤とその再編を読む。


三浦しをんが的確かつ楽しく伝える、小説の書きかた講座。伝説のWeb連載「小説を書くためのプチアドバイス」が、書きおろしやコラムを加え、『マナーはいらない 小説の書きかた講座』として、ついに単行本化!長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ。人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。


「死ぬ間際まで何かを書かずにはいられない、その辺が文豪の文豪たる所以なのかな」―京極夏彦(小説家)太宰治38歳、芥川龍之介35歳。作家は早死にだ。いや、志賀直哉は88歳、井伏鱒二は95歳まで生きた。人生が様々なように、死も様々だ。生物である限り絶対に避けようがない死。人生最大の苦ではあるが、時には救済となることもある。


もし夫の胸から「母乳」ならぬ「父乳」が出たら!?PMS(月経前症候群)を体験できるサーフボードがあったら? 旧来的な性別役割をユーモラスにひっくり返す、想像力にあふれた小説集。


米で人気のTV番組《コスモス》の司会を務める米天体物理学者による入門書。一冊でわかる宇宙講座の決定版! 解説/渡部潤一


1500~1620年頃、 声楽曲はどのように演奏されていたのか? 修辞学、抑揚と強勢、装飾法、身振りなど 多数の歴史的資料を駆使して当時の演奏習慣を明らかにし、 現代の演奏に生かす道を探る。 譜例多数。


あるところに、忙しすぎて魂をなくしてしまった男がいた。男は医師の助言にしたがい、迷子になった魂をじっと待つことにする。すると――。ノーベル文学賞作家トカルチュクが、コンセホのノスタルジックな絵とともに贈る、子どもたちと、忙しい大人たちのための、大切な魂のものがたり。2018年ボローニャ・ラガッツィ賞受賞作。


映画『アカマタの歌』(1972年)の撮影隊が残していた、もう一つの記録。格子のない牢獄ともいわれた沖縄の西表炭鉱。「寝掘り」するほど狭い坑穴で過酷な労働を強いられた元坑夫たちが、絞り出すように語った体験を収録したテープから、できる限り坑夫たちの肉声そのままに書き起こしたオーラル・ヒストリー。編著:松村修、聞き手:北村皆雄。


民法改正により二〇二二年度から成人年齢が一八歳となるのに伴い、各自治体主導で行われてきた二〇歳での成人式をどうするかが課題になっている。そもそも成人式は必要なのか。戦後七〇年続いた歴史を振り返るとともに、「成人とは何か」「大人とは何か」を含め多角的に検討、成人式に関わる多くの人々への手引きともなる一冊。


〈僧侶・将軍・武士・商人、みんな茶の湯に夢中だった〉〈鎌倉時代から近代まで、茶の湯の名著と有名人にまつわる50話〉コーヒーや紅茶同様、いや、それ以上に日本人に無くてはならない飲み物といえば、お茶。鎌倉時代に「苦いお茶」の効能を力説した『喫茶養生記』、室町時代以来の空前のロングセラー『君台観左右帳記』、茶の湯界のスーパースター・千利休の肉声を書き残した『宗湛日記』、江戸時代の茶道具の名物図鑑『古今名物類聚』、質量ともに他を圧倒する全11巻の大著『大正名器鑑』……。本書では茶の湯を知る上で欠かせない古典24冊と、それらに関わる人物22名をガイド役に、先人たちの茶の湯愛を体感できる全50話を収録。


〈仏像修理のプロ集団のトップが語る、仏像修理の裏側〉〈ある仏像から聞こえた“大地震の予言”〉近年、観光資源でもある文化財の保存と修理について徐々に関心が高まっている傾向にありますが、その具体的な修理内容や修理技術者の声などを知る機会はそう多くはありません。岡倉天心によって創設された仏像修理を専門に手掛ける美術院国宝修理所の歴史は120年以上と長く、国内外のあらゆる仏像の修理を行ってきました。本書では、現在修理工房のトップを務め、東大寺南大門仁王像や薬師寺弥勒三尊像など数多くのお像を修理してきた著者が、公には語られることのなかった仏像をめぐる様々なドラマを、ユーモアの溢れる言葉で綴ります。


人気のバイキンメカ「だだんだん」が登場! 大きさや口の中は?  変形型などディープな情報がいっぱい!この1冊で「だだんだん」に詳しくなっちゃう、かわいい顔型のかたぬき絵本です。


「助けてほしい」が届かない!少女はなぜ女子少年院に入ったのか――。自分も女子少年院経験者の著者が、覚醒剤、虞犯、窃盗、恐喝で収容された佳奈・美和・沙羅・遥香の4人の少女に取材し、犯罪に至る背景や出院後の人生に迫る。複雑な生い立ちや家庭環境など少女たちが語る赤裸々な言葉が胸を打つ。18歳の加奈は親に捨てられずっと児童養護施設育ち。頼れる大人もないまま社会に出て覚醒剤使用で逮捕された。出院後も引受先から追い出されてしまう……。普通の人ならそんなことはしない、と自己責任の一言で切り捨てられがちな風潮だが、世の人が当たり前に思う「普通」の養育を受けていない子どもがいる。


ーーー恐竜のおもしろさを知らないまま、 うっかりオトナになってしまったあなたへーーー ・初期の恐竜はわりと弱い ・選ばれし者だけが化石になるのだ ・ティラノサウルスの武器は意外にも「鼻のよさ」 ・ブラキオサウルスの脳はテニスボールサイズ ・毒を使って狩りをする恐竜がいたとかいないとか ・最大の肉食恐竜は意外にも肉派でなく魚派


ネコの進化、成長、家畜化、行動、生物学、社会にかんする完全ガイド!  人々が愛してやまない動物であるネコを、生物学、行動、多様性など広範な観点から解明。300におよぶ豊富な図版、画像や図表、美しい写真とともに、理解しやすく、興味深い内容を、明快で読みやすい文章で描く決定版!


天下りのマッチポンプ、地方の過疎化、アンチ・グローバル化現象……コモン(共有地)の再生が日本の活路を開く!・西部劇『シェーン』が示すコモンをめぐる原理的な主題・ベーシックインカムの成否を決定づける要素とは?・トランプ現象とアンチ・グローバリズムの流れ・マナーの悪い「幼児的」なオヤジのマウンティングについて・明治維新前の藩制度とフランスのコミューンの共通点・「自我の支配」から解放される瞑想のやり方……etc.


260を超える新作落語を作り、東京落語を上方へ輸入し、消えてしまった噺を復活させてきた著者が、自作を語りつつ落語作家という職業の秘密をあかす。


プロ診断医はミクロからマクロへ、2次元から4次元へと自在に思考を巡らせて病気の起きている理屈を考え、患者の身体の中で起きていることをあぶりだしている。


創価学会、霊友会、大本、立正佼成会──。なぜ日本では新宗教がかくも大きな存在になったのか。新宗教から日本人の精神の根源に迫り、現代の救済のかたちを問う。


日本の村の近代化の起源は、秀吉による村の再編にあった。戦国末期、江戸時代、明治時代を通じての村の近代化の過程を、従来の歴史学とは全く異なる視点で描く。


他者を理解しつながろうとする中で、生じる摩擦熱のようなものが「差別」の正体だ。「いけない」で断じて終えるのでなく、その内実をつぶさに見つめてみよう。


「日本に人種差別はあるのか」。実は、この疑問自体が差別を生み出しているのだ。「人種」を表面化させず、差別を扇動し、社会を腐敗させるその構造に迫る。


非科学的と考えられがちな江戸の国学者の言霊研究だが、現代言語学に通底する発見もあった。ことばの渉猟者の足跡をたどり詩的言語としての日本語表現に迫る。


短いことばで、「伝えたいこと」は表現できる曖昧な「ふわふわ言葉」では、相手に正確な情報を伝えることはできない。「ことがら」・「感情」という「情報」を伝えるために、言葉を整え、思考を整える術を学ぶ。


[準備編]五大陸弾丸旅行のプランニングから世界一周の実際まで [実踏編]東京→中国→イタリア→モロッコ→スペイン→コロンビア→米国→東京


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