部活の話
僕は小さい頃からサッカーをしている。
サッカー一筋約10年。
競技暦と上手さは比例しないので、僕は下手くそだがサッカーが大好きだ。
小学校・中学校とクラブには入らず、ずっと部活でしてきた。
そこで高校生になる僕は1つの問題に直面した。
「高校でも部活でサッカーをするか」
僕は生物学的には女子。
小学校中学校はそこまで体格差もなく、公式戦にも出場できていた。
でも高校はどうだろう。
高校生ってほぼ大人だし、体格差がかなりある。
今までは周りの人に恵まれていたけれどチームメイトや先生が認めてくれるかも分からない。
でもサッカーはどうにかして続けるつもりではあった。
他の部活に入るという選択肢は頭の中に無かった。
そんなこんなで色々考えているとあっという間に体験入部期間が訪れた。
早速行ってみると5人くらいしかいない!
2、3年生は別メニューをしているようだった。
今まで周りの人には恵まれていたものの、人数には恵まれていなかった僕の世代。
もしかしてまた少人数学年か!?と一抹の不安を抱いたのも杞憂に終わることを後に知ることになる…
僕と中学が同じだった友達がいたため、話しかけると、
「あー…女子はちょっとどうかわかんないんだよね。」
この言葉に若干傷ついたものの、先輩を探すことに。
多分サッカー部のマネージャーだと思われる女子の先輩2人に声をかけると、
「あー!!プレーヤーとして入りたい子でしょ?部室使っていいよー」
となぜか僕のことを知っている笑
とにかく優しい先輩で助かった。
5人の1年生も良い人で、でもとにかくみんな上手い!!
これは進学校だからと少し舐めていたが、みんなめちゃくちゃ上手かった。
楽しかったので、これなら何とかなるのではと入部を決意。
しばらくして…
用事で部活に行くことができず、入部届けを出しそびれていたのでギリギリに出しに行くことに笑
いよいよ顧問の先生とご対面。
結論から言うと、めっっちゃ優しかった。
目があった瞬間、
「あ!○○だろ?俺待っとったとばい!」
みんななぜ僕の存在と名前を知っているのか笑
先生は女子の経験者を入部させたかったらしく、僕のことはとても喜んでくれた。
それに対しては僕は引っかかる所があったが笑
とにかく入部を喜んでくれたのでそれは単純に嬉しかった。
そして正式に入部して初めて部活に行くと、
なんと1年生が20人以上に増えていたのだ笑
こんな大御所学年の仲間入りは僕にとって初めてのことであるため、とても嬉しい。
だが、人が多い分親睦を深めるのが難しい。
ユニホーム姿だと僕は完全な男子だと思われることが多く、初めは全員が男子だと思っていたと思う。
しかし、1度制服のままで荷物置き場に来た時のみんなからの視線はとても痛かった笑
え、女子…
のような視線だったのでみんな僕を男子だと信じて疑わなかったのだろう。
まぁ、それからというものさらに話しかけづらくなり今に至る。
何とかみんなに話しかけられるくらいにはなったが、僕はもっと仲良くなりたい笑
僕は極度の人見知りのため、相手からこられると嬉しいのだが、なかなかそうにもいかないようだ。
体力的な問題もあるが、今1番の問題はいかにみんなと仲良くなれるか、である笑
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