韓国語翻訳練習 ハ・テワン~全ての瞬間が君だった~⑳

君を十分に心にしまいこんだ


君に初めて会ったのは暑くもなく、

おそらくとても爽やかな時だったようだ。


すごく人が多いところで向き合ったにもかかわらず、君の姿は満ち足りていて明るく、その微笑みはまだ脳裏深くに残っている。不思議なこともあるものだ。そのなんでもない場面がなんだって、君を思い浮かべるだけで頬が赤くなるんだろう。


もちろん、初対面で気まずかった。


少し、いや、右腕と右足が一緒に出るほど全く正気じゃなかったみたいだ。たぶん、僕一人だけまごまごして、視線をどこに置いたらいいのかわからなかったけど、そんなのはもう全然問題にならない。


君を習慣のように心配するようになってからは。君をただ「君」なだけだと思わなくなってからは。


君と一緒にいたい、

一緒にやりたいことは

そんなに特別だと言えるほどたいそうなものではない。


ただ小さな水の沸く、町の湖の散歩道を手をつないで歩くこと。久しい友達に会うように気楽な格好で会って、町のご飯屋さんでお互いの空腹を満たすこと。少し暗い空間に一緒に寝そべって寒い外を眺めながら、暖かいホットチョコレートを飲むこと。これくらいで僕は十分幸せで、君を十分に心にしまいこんだと言えるんだ。


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