韓国語翻訳練習 ハ・テワン~全ての瞬間が君だった~④

私はこの本を読む全ての読者たちが、私と同じ気持ちで本を広げてくれたら嬉しいです。私が私だけの全ての瞬間を考えて文章を書いたように、一人一人の全ての瞬間になった人を思い浮かべて本を読み進めてくれたら嬉しいです。ちょうど愛が進行している気持ちではなくても大丈夫です。別れたとしても、その別れの対象が過去と現在、そして未来の全ての瞬間まで飲み込んでしまうためです。

世界には友達や恋人のように一つの単語で簡単に説明できる関係が大半です。けれどもその間に隠れている、すでに別れたけれども相変わらず愛している間柄のようにどんな言葉でも説明が難しい関係も大変多いのです。

そのため私はこの本がこの世界の全ての感情と全ての関係の心に静かに染み入ってくれたらと思うのです。

時には愛らしく、時には身に応える辛さで、時には到底打ち勝つことのできないほどの空虚感として。

そのように私たちは続けて人生を生きていきます。

桜が舞い散るのを恋しく待ちながら

ハ・テワン

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