見出し画像

自分のペースで、休学期間を過ごしていたら、ありのままの自分を「いいじゃん」って思えるようになってきた

休学の集いコミュニティメンバー紹介第5弾!
今回は、みきさんを紹介します!

コロナで留学が延期になり、「人とは違う存在でいたい」という想いもあって、休学を決断したみきちゃん。
デザインの勉強はしたいと決めていたものの、それ以外のことは特に具体的なプランは立てずに休学生活をスタートさせたそうです。自分のペースで一歩一歩、やりたいことをやっていくうちに、「少しずつ周りと比較して落ち込むのではなく、今の自分を肯定できるようになってきた」と語ってくれました。

目次
1 プロフィール
2 大学で学んでいること・興味のあること
3 休学を決断した理由
4 休学中にしていること
5 休学を通して感じていること
6 休学の集いメンバーへのメッセージ

プロフィール

画像1

みき
国際基督教大学教養学部3年
現在、休学中(2020年9月〜2021年9月)
趣味は、デザイン(毎日インスタ更新中!)・ファッション

"大学では、どんなことを勉強していますか。"

「高校時代のカナダへの留学をきっかけに、差別について関心を持つようになりました。今は特にジェンダー&セクシャリティについて学んでいます。」

大学ではジェンダー&セクシャリティや、社会学について学んでいます。
きっかけは、高校時代のカナダへの留学経験がありました。幼い頃に、家族旅行でハワイを訪れ、現地の親切なツアーガイドさんと出会ったことがきっかけで、私もその人のようにハワイで仕事がしたいと考えていました。そのために英語力を上げたいという想いで、高校1年生の夏から1年間カナダに留学に。実際にカナダに行ってみると、想像以上に多種多様な人種の人たちが暮らしていることに衝撃を受けました。いわゆる欧米系の方々ばかりだと思っていたので、自分も知らないうちに、勝手なイメージだけで差別をしていたのかもしれないと強く感じた瞬間でした。それに加えて、クリスチャンのホストファミリーに連れられて、教会のボランティアとしてホームレスにごはんを配るという経験もしたんです。その時に、無意識のうちに「ホームレスとは、目も合わせちゃいけない」というような、差別的な視点を持ってしまっていた自分に気づいたんです。そんな経験から、「差別」について興味を持つようになりました。

画像2

<7月1日のカナダデーの様子>

そして帰国後、たまたまTime MagazineのLGBTQに関する記事を読んだことがきっかけで、特にジェンダー差別について関心を持つようになりました。高校の友人の中には、セクシュアルマイノリティに対する理解が浅く、差別的な発言をしている人がいることに、すごくモヤモヤしたこともありました。それがきっかけで、自分自身のセクシュアリティがよくわからなくなっていたこともあって、大学は、ジェンダー&セクシャリティについて深く学べる国際基督教大学(ICU)を選びました。大学では、ジェンダーだけでなく、社会学や人類学など、自分の関心に合わせて幅広く学んでいます。

"なぜ、休学することを決めたのですか。"

「きっかけは、コロナで留学が中止になってしまったこと。それに、"人とは
 違う存在でいたい"という気持ちもあって、休学を決断しました。」

大学に入学してからは、留学に行くためにTOEFLの勉強やいろいろな準備を重ねてきたのですが、コロナで留学が中止に。でも、このまま留学を諦めて、今まで通りの大学生活を続けることは、考えられなかったんです。それに、昔から「人とは違う存在でいたい」という気持ちが強くありつつも、結局このままでは典型的な大学生で終わってしまうと感じ、休学を決断しました。

"休学して、今は何をしているのですか。"

「休学を始めてから、自分が本当にやりたいことはデザインだと気づいた。今はグラフィックデザインを勉強したり、壁アートに挑戦したりしています。」

私は、休学期間に何をするか、具体的には決めずに、休学生活をスタートさせました。たくさん時間ができたからこそ、自分に向き合い、いろいろ考えたり、興味のある場所に足を運んだりしていました。その中で、色々な分野のデザイナーさんの原画が見られる展示会に行った時、すごく心に響くデザイナーさんに出会ったんです。その方は、日常的に身近にあるものをデザインしている方で、誰もが知るデザインを生み出していくプロセスにとても感動しました。それから、その方は「グラフィックデザイン」を中心に活躍されている方であることを知り、私が目指したいのはグラフィックデザイナーなのかもしれないと感じるようになりました。

それをきっかけに、休学を始めて最初の4ヶ月間はグラフィックデザインのオンラインスクールに通っていました。ただ、はじめの頃はソフトの操作を覚えるだけの講義で、自分が求めている実用的なスキルを学ぶことができず、モヤモヤすることが多かったです。何も成長できていないまま、ただただ時間だけが過ぎているような感覚に襲われ、気持ちが落ち込んでしまうこともよくありました。

でも、だんだんと実践的なデザインにチャレンジできるようになり、少しずつ前向きに休学期間を過ごせるようになってきました。今は、フリーハンドで絵を描いたポストカードを販売してみたいとか、広告制作会社が主催している広告デザインのスクールに通ってみたいとか、自分の中でやりたいことが少しずつ見えてきて、それに向かって歩みだしています。

それと、実は休学してから毎日、壁を使ったデザインをインスタグラムに投稿し続けるというチャレンジもしているんです。これは、私が尊敬するコピーライターの方の影響を受けています。たまたま友人に、デザインや広告に興味があるという話をしていた時に、その方を紹介してもらいました。その方とzoomでお話していたら、当時私がこだわりを持ってデザインしていた自分の部屋の壁を褒めてくれたんです。その方に、「今日から毎日、壁のデザインを変えてみなよ!それを1年間続けたら、めちゃくちゃ尊敬する!」と言われ、休学期間の1年間は壁のデザインをアップデートし続け、インスタに投稿しようと決めました。そして、これまで半年以上、壁のデザインを続けてきて感じていることは、「自分の力で何かを生み出すことの難しさ」です。はじめは、自分が作りたいものをデザインする仕事がしたいという想いが強かったのですが、今回のチャレンジを通して、毎日毎日自分でアイデアを生み出し続けることの難しさを感じ、人から頼まれたものを形にするような仕事の方が向いているのかもしれないと気づくようになりました。

画像3

<毎日デザインを変えている壁>

"休学を始めて半年が経過した今、
 どんなことを感じていますか。"

「ありのままの自分を、"いいじゃん"って肯定できるようになった。」

休学期間を過ごしている中で、少しずつ周りと自分を比較して、悩んだり、落ち込んでしまったりすることがなくなってきました。休学をはじめたばかりの頃は、周りの人は充実した日々を送っているのに、自分は時間を無駄にしてしまっているのではないかと感じてしまうこともありました。でも、自分のペースで一歩一歩、やりたいことをやっていくうちに、少しずつ、自分がしたいことができている感覚が持てるようになったり、今の自分でいいじゃんって思えるようになってきたりしています。だから今は、休学して良かったって心から思えるようになりました。

"「休学の集い」メンバーへのメッセージと
 今後の活動に向けた決意表明をお願いします!"

「ジェンダー」「グラフィックデザイン」「ファッション」「子ども食堂」「カナダ留学」などなど、私自身の興味や経験の中で、ひとつでも気になるキーワードがあれば、気軽に連絡してください!集いメンバーの皆さんとお話できることを楽しみにしています!

そして、残りの半年の休学生活では、自分で考えて、自分がやりたいと思ったことは全部やります!!

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?