食事動作の訓練をスキルアップ 箸操作と指の役割 ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~
みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。
今回は、食事動作についてお伝えいたします。
先生! 食事動作について知りたいです。
食事動作ですか、食べられないと命に関わりますからね。
言語聴覚士さんに一口量のことで相談されたんですが、食事動作に自信がなくて…
とりあえず、落ち着いて下さい。深呼吸しましょう。
スーハースーハー
それでは、普段どんな食事動作の練習を提供しているのですか?
利き手交換の患者さんで、箸でセラプラストをツンツン突っついたり、スポンジやサイコロなどを移動させたりですかね。
なるほど、それはいいですね。
ありがとうございます! よかったです。
ただ、マンネリ化も怖くて他にはどんなものがあるでしょうか?
箸やスプーン、フォークなどで指のフォーム(形)が変化するので口頭だけだと難しいですね。
できる範囲で教えてください!
詳しくは療活(療法士活性化委員会)で伝えますね。
お願いします。
まず覚えて欲しいこと、箸は3パターンあります。
たくさん開くフォーム
そこまで開かないけど多くの人が使っているフォーム
箸がクロスしてしまうフォーム
があります。
なるほど、私は②ですね。
自分のフォームを理解できるのは良いことです。それをベースに患者さんに伝えられますからね。
ありがとうございます!
すでに、箸の操作まで行えているのであれば、実際の食事で行うと良いと思いますよ。
実際の食事場面に介入しても良いんですか?
良いも何も、ご飯食べているのだから上司に確認して許可が出れば良いと思いますよ。
あー、確かにそうですね。
それと一緒に、指の機能は理解してますか?
指の機能ってどういうことですか?
操作する指と握る指についてです。
前に教えて頂いたやつですね、母指・示指・中指は操作する指、環指・小指は握る指でしたね。
その通りです。よく覚えていましたね。
ありがとうございます。
操作する指は複雑な動きをしますが、握る指は単純な動きがメインです。動きをイメージしながら教えられると良いですね。
はい、わかりました。
言葉のやり取りだけではわからない細かいコツなどはADLのセミナーに遊びに来てくれた時にお伝えしますね。
よろしくお願いします。
まとめ
1:箸操作の3パターンを理解しよう
2:患者さんは3パターンの中の箸操作でどのパターンが使いやすいか分析してみよう
3:指の機能を理解しよう(操作する指、握る指)
いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。
次回は下衣動作についてを予定しています。
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