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苦手を克服する!以外の選択肢があってもいいじゃないか。

当たり前のことだけど私には苦手なことがある。
最近、新しい仕事を初めたタイミングもあって自分の苦手なことを書き出してみた。

・じっと待つこと
・計画通りに進めること
・自分の感情を言語化すること
・誰かに急かされること
・流れ作業で同じことを行うこと’(続けること)
・疑問を持つなと言われること
・集団行動

とまあいろいろと出てきたが、これだけ見るとポンコツ人間である。笑
でも自分としてはあまりネガティブにとらえてはいない(とらえなくなった)。

今はそう思えるがかつては苦手なことに対してネガティブな感情が強かった。
苦手を克服しようとしていた時期や隠そうと必死になっていたこともあった。その中で成功したこともあったけど、ほとんど失敗に終わったのもまた事実。
失敗するとなんだか自分の無能さ突きつけられるようでどんどん自信がなくなっていった。

そんな時、苦手を克服するより苦手を理解してみることに時間をかけてみることにした。

例えば、なぜ”自分の感情を言語化すること”が苦手なんだろう?と考えた時にいくつかの理由があった。
感情を出しても伝わらない経験、私自身がその時々の感情を把握できていない、そもそも自分の感情を言語化して伝えたいと思っていないことなど、苦手である理由にもいろいろとあることに気づいた。

その理由を紐解いていくと自分の中で苦手なことがそうであることの意味があり理解できた。
そんなことを考えているうちに「そもそも克服しなければならないことなのかな?」という結論に至った。

それから苦手なことを隠していた自分から声に出していえるようにもなった。
でも単に「これ苦手なんですよ」ではなく、「苦手なのでこういう工夫をしています」や「苦手なので得意なこっちを頑張ります!」みたいな言い方をしている。すると受け手の反応も変わった。

結局、苦手なことを無理してやったところで上手くいかないことがほとんどで、努力云々で変えられることにも限界があると気づいた。
今では苦手を克服!みたいな文言を見ても意識しなくなった。

苦手は克服しなくても放置してもいいと私は思う。
放置というと聞こえが悪いかもしれないが、そっとそこに置いておくイメージである。

ソーシャルワークの中でもよく使われるストレングスという言葉がある。
ストレングスは、その人の中にあるポジティブな力(強み)に目を向けて引き出していくことである。
少し目の向け方は違うかもしれないが、苦手という一見ネガティブな一面を自分自身で理解することで、強みにも目を向けやすくなるんじゃないかと思う。
苦手を理解すれば逆に出来ること(得意なこと)を探せるようになるし、出来ないことを放置しておいても罪悪感を待たなくなる。


苦手を克服できればそれに越したことはないが、克服するという選択肢の他に放置しておくという選択もあっても良いんじゃないかと思う。


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