やさしい不登校入門 最初にやること
明日学校へ行きたくない。
それは大切な自分の心のシグナルです。
今はよくわからなくても、それがどういう意味を持っていたのかわかる時が来ます。
保護者に伝える
ご両親は、良かれと思って学校に通わせています。
だからどうしても、ご両親に伝えることを最初にクリアしなければいけません。
あなたは子供ですから、「しばらく休みたい」ということが伝えられれば最低限クリアです。
柔軟で敏感なご両親なら、今のあなたにそれが必要で、その心のシグナルを無視することは危ないとわかってくれると思います。
でも、ご両親も間違えることはあります。知識が少なく、理解ができない場合もあります。
不登校を特別な問題と考えてしまっているかもしれません。
でも、不登校は特別ではありません。
不登校についての良質な情報を一緒に読んで下さい。
以下は、文部省によるわかりやすいページです。
検索すると、不登校は親のせいだとか、一度なったら抜け出せないとかそんな古びた情報も出てきますが、それは経験者たちの生の声とはかけ離れています。
どんな親の元でも、子供が不登校の期間を必要とすることがありますし、不登校から復帰、もしくは高校卒業資格を補うなどをして今は元気に活躍している元不登校児から次々と生の声がSNSに上がっています。
ご両親は、神経質にならずに、冷静受け止めるべきです。
もし、ご両親が理解を示さない、絶対学校に行け、学校に行かないのなら出て行けと言う場合、第三者に入ってもらいましょう。
全国各地の非営利団体や民間で、不登校について親身に相談に乗ってくれる人や、シェルターなどもあるようですが、背後に宗教団体や思想集団があることも考えられますので、文部科学省の相談窓口だけを載せておきます。
24時間子供SOSダイヤル
http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm
宗教団体が支援してくれること自体は良いと思うのですが、それがどのような宗教団体かまでは計り知れませんので、国営のみに留めておきます。
学校への連絡
次に、今度はご両親が学校に、しばらく休む旨を連絡しなければいけません。
この時も、親御さん自身の冷静さが必要です。
学校によっては色々余計なことをしようとします。同級生に手紙を書かせたり、教員が本人の部屋に上がり込んだり、本人にプレッシャーをかけ追い詰めることもあります。
学校が余計なことをしないよう、親御さんが学校に対して冷静な態度を取り、本人を守ることが大切です。
何かの事情があって親御さんから学校に連絡できない場合は、学校にしばらく休む旨を自分で電話しましょう。
ご両親や学校に嘘をつくこと、無断のまま欠席することは、できる限りやらないようにしましょう。
その時は否定されても気にせずに、正直に休むことを伝えましょう。
どうしても言えない場合には、上のSOSダイヤルに相談し、替わりにご両親と学校に連絡してもらいましょう。
ご両親に伝え、学校に伝えることが最初にやることとなります。
進級に響く欠席日数を確認する
そして不登校の生活が始まります。
少し落ち着いたら、これからのことについて正しい情報を得ます。
高校であれば、単位の3分の1が欠席になると進級ができなくなるようです。
中学校では、もっと緩いようです。
不登校を始めたからといって、学校は、その生徒を排除しようとしたりはしません。留年や退学者は、出したくないのです。
むしろ近年では、サポートや支援をするよう文部省が取り組んでいますので、「学校が嫌いで行きたくないのに学校になにかされる」可能性があります。
そのため結構学校から電話があるのではないかと思いますが、サポートや支援といったものが嫌なら、しばらくそっとしておいて欲しいと伝えましょう。
その上で、出席日数と進級、卒業資格について、少しずつ考えて行けば良いと思います。
※↑と、書きましたが、念のために高卒認定資格試験の願書(9/20まで)を出しましょう。8500円です。また、通信制高校は10月転入を受け入れているところがほとんどなので、通信制高校への転入についても情報収集を開始してみましょう。 (11/29加筆)
以上、不登校から数日で打ち当たる壁について書きました。
#やさしい不登校入門 シリーズでは、もっとゆるく、気を抜いた過ごし方も紹介しています。
せっかく行かないという選択をしたのだから、真面目に悩んだりあがいたりせずに、緩むことが大切です。
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