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memento mori

ゲームの話ではありませんよー。

潜水艇タイタン号がタイタニック号を見に行く過程で海の藻屑となってしまったニュースはここ最近で衝撃的だったことの一つです。

改めて海の恐怖や偉大さを感じた出来事でした。

酸素がなくなるまでのカウントダウンの報道の中では特に

自分がダイビングのライセンスを取るために初めて潜った日のことを何度も思い出しました。

その日は、台風が近づいてきていました。

滞在日程がギリギリだったこともあり、少し無理をして潜りました。
初めて到達した海の底で、足を攣ったりしたのですが、なんとか回復。

さぁ、そろそろ上がろうか、という時に先生から
どうやら船が流されたという話をされました。

先生は船を確認するために、一旦浮上することになりました。

私は海底の岩にしがみつき、
渡された細い紐をただ握りしめてただ呼吸をしていました。

海底なのに意外と海流があり、初めて死を身近に感じました。

私がこの紐を離したら
私がこの岩に捕まっていられなくなったら
先生が戻って来なかったら
酸素が尽きてしまったら

自分は終わりでした。
終わる要素がありすぎました。

あの時の気持ちが何度も蘇ってきました。

海や水と共に生きている私たちですが、
海の中で起こることとは、人間には容易にコントロールできません。

安全面や装置のことは素人にはわからない面があります。
当たり前のことですが、航海や深海での経験のある人や
サービスを提供する事業者は常に危機感を持って
対応しいただきたいなと節に思いました。

私も普段は

やってみよう!で発進する猪突猛進タイプの人間ですが、

海のことに関してだけは

石橋を叩いて少しも崩れなかった場合のみ渡る

くらいがちょうど良いのかな、と感じました。

お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈りいたします。

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