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取引先に送る年賀状の話


毎年「年賀状を出すかはどうかわからない」

12月といえば,年賀状の準備をする時期です。近年はLINEなどのメッセージアプリやメールで手軽に年始の挨拶ができるため,年賀状を出す人が大きく減ったと聞きます。

私(中村)の場合,毎年「年賀状を出すかどうかわからない」です。出版業界には,年末進行というものがあります。これは,出版社や印刷会社が年末年始の休みに入るため,12月は制作スケジュールが前倒しになることを指します。したがって,12月は仕事が立て込みがちだからです。

取引先への年賀状は活動報告

以前,高校物理の仕事を受注している取引先を訪問したときの話です。仕事の話を終えて世間話をしていました。私が物理だけでなく化学の仕事もしていることを話すと,
「えっ! 化学の仕事もやっているのですか?」
と驚かれたのでした。当たり前といえば当たり前ですが,取引先の担当者は私の仕事内容を全部知っているわけではないです。

ということで,取引先に年賀状を出す場合は,単なる年始の挨拶文だけでなく,守秘義務に反しない範囲で「昨年はこんな仕事をしていました」といった仕事の活動報告を載せるようにしています。活動報告を載せるため,年賀状は仕事場のカラープリンターで印刷したものになります。

取引先は意外に年賀状を読んでいる

いつものように仕事をしていると,あるとき,取引先の担当者から電話がかかってきました。担当者からは,
「年賀状にこんな仕事もやっていると書いていたのですが…」
とのこと。いままで受注していた仕事とは別の仕事の打診でした。

これ以外にも,年賀状の活動報告がきっかけで新しい仕事の打診を受けたり,実際に仕事が始まったりしたことがあります。取引先の担当者は,意外に年賀状を読んでいるようです。

仕事を増やそうとするとき,新規の取引先を開拓するのも重要ですが,これまで取引のある会社に,私が行っている仕事内容をもっと知ってもらうことも重要のようです。

取引先への年賀状の投函は年明け

年末になると「年賀状は12月○日までに投函してください」といった郵便局からの案内を見かけます。ただし,この日程は年賀状を元日に配達するためのものです。取引先の担当者が年賀状を目にするのは仕事始めの1月5日ごろですから,私が取引先に年賀状を出す場合,年明けに印刷して投函することが多いです。例年の正月は,取引先の正月休み明け直後が締切の仕事をしているので,仕事の合間に年賀状の準備を行います。

この場合,気をつけないといけないのはカラープリンターのインク切れです。仕事場のカラープリンターはあまり使わないのに,なぜかインクがなくなっていることがあります。しかも,正月は休業している家電量販店が多く,インクを買えないこともあります。毎年,年賀状を出すかどうかはわからないものの,いちおう年末にはカラープリンターのインクを確認します。あと,正月にコンビニへ年賀状を買いに行くと,インクジェット用のものが売り切れていることがあります。

どの取引先に年賀状を出すのか

取引先に年賀状を出すとしても,時間の関係ですべての取引先に出すわけではないです。まず,正月に年賀状をいただいた取引先にはできるだけ年賀状を送るようにしています。それ以外の取引先は,そもそも年賀状をいただいていないので,別に出さなくてもいいという認識です。次に,私の仕事内容を知らせておきたいと考えた取引先には,活動報告として年賀状を出します。

ところで,ここ数年,「地球環境に配慮して…」との理由で,取引先が年賀状を出さないと宣言することが複数回ありました。年賀状を出さないくらいで環境負荷が大きく減るとは思えないですが,私の会社員時代,年末のバタバタしている時期に年賀状を書くのは面倒だったので,年賀状を出さないこと自体はすごく理解できます。ただ,年賀状を出さないのなら,「社員の負担軽減のため」「経費節減のため」と正直に言ってほしいものです。

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