オンラインでやらないこと
こんばんは。kyonです。
今日は「オンラインでやらないこと」という題でお話しします。
先ほど、所属している和太鼓サークルの幹部から相談を受けました。
このコロナウイルスの状況下で、活動方針をどうしたらいいのかわからない。
幸い1校から学園祭の出演依頼がきているけれど、出るには練習が必要。
私たちはインカレサークルなので、大学側からの活動ストップはありません。
良くも悪くも、全てが自己判断なのです。
最終的に、学園祭出演についてはメインメンバーである3年生と2年生の意見を尊重して、最大限のサポートは上級生が責任をもってやるよと伝えました。(それしか言えなかったです)
ただ、出演するにしてもしないにしても、新メンバーが曲を覚えていく、上級生が下級生に教えていくことは必須。
その手段にも悩んでいました。
普段は新宿でスペースを借りて練習をしていますが、コロナウイルスが流行してからは川崎で練習をしています。
太鼓があるスタジオは数が少なく、都心になるにつれてコストもかかります。
ただ、川崎となると、神奈川以外の人たちは通いにくいし、電車に長時間乗っていることもあまりよくない。
そこで、オンラインでなにかできないかという話になりました。
会議や飲みはオンラインで簡単にできますが、音楽というものは周りとの調和が何よりも大切なため、音に時差が生まれやすいオンラインは不向きと言われています。
実際にプロの和太鼓奏者の方々も、オンラインの活用の仕方はここ最近試行錯誤しているようです。
完全にオンラインで全部やる、また対面だけで練習をする、というのは
これからの時代に合っていない。
両方のいいところを取り入れながら、対策をしつつサークルとして活動していくことが求められていると感じています。
まずは、太鼓がなくてもできること(リズムを覚える、暗譜する、フリを覚えるなど)と
太鼓がないとできないこと(音量調整、表現、転換など)
に分けて考える。
そして、それぞれにステップをつけて進捗を可視化できるようにする。
そのように仕組み化していくことでサークルの音楽の質も保ちつつ、
新入生の不安も取り除くことができるのではないかと思います。
ただ、”オンラインでできること”ばかりに目を向けがちですが、
”オンラインではできないこと”、というより
”オンラインではやらないこと”を明確にすることが大切だと私は思っています。
オンラインでもできるけど、やらない。
それは自分がそこにこだわっているからであり、
おろそかにしたくない、そういう気持ちが込められています。
直接伝えることにオンライン以上の価値があると判断できることのみを
ここに当てはめるのです。
例えば、サークルの中での看板曲の、サビ。
お客さんの心が大きく揺さぶられる瞬間。
ここは、全員で動きを揃えるだけでなく、感情やストーリーをより一層意識して表現する必要があります。
ですが、ここに多くのことを当てはめてしまうと、効果が薄れます。
貴重な対面の機会を使ってこのような部分を練習することにより、
メンバーにとっては曲のその部分の大切さがより強調されて記憶に残ります。
オンラインでもできるけど、あえてやらない。
そのことによって練習にもメリハリができる。
これを実践していくだけでなく、しっかりと共有することが、チーム全体の上達につながるのではないでしょうか。
2020/8/15
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