はる
大学生が人生の夏休みって言ったのどこの誰ですか。
馬鹿の一つ覚えみたいにそう言うなら、教えて欲しかった。僕、バカで分からないから。
月曜日、定期テストが始まった。 少なくなったテスト科目とにらめっこしながら、ノートを書いていた。 火曜日、1教科テストがあった。 テスト前、がんばってねという言葉と共にテスト後にカフェに行こうと友人に誘われた。 うまくいったテストの解答用紙を提出してキャンパスを後にした。 風が強い、寒い。 そんな当たり前のことを思いながら駅に着き、電車に乗り込んで約束の駅へ向かった。 降り口にいた友人と静かな雰囲気のカフェに行った。 深煎りの苦味の強い、スッキリとした後味のコーヒー。
無駄に優しい自分が憎い
すっごくめんどくさいと思われるのなんて分かってるから自制が効くんだと思う。 数日前からコントロール出来ないくらい精神状態悪い。 夜中に勝手に涙は出るし、お風呂場でシャワーの音で声をかき消しつつずっと叫んで泣いて。 ドライヤー持って部屋戻ったら座った場所(床)から30分くらい動けなくて、頭の中が空っぽなのかと思うほど何も考えていない。 やっと髪乾かして、一瞬我に返るけれど何も出来なくて自室に戻る。 寝転んでも何も出来なくて自分ってゴミだなって考えて、きえてなくならかいかなぁっ
きっと、脆くて遠い。
小さく聞こえる高い音が気になって仕方がなかった。 演奏会で音が合わないと気持ちが悪くて変な感じがした。 手に持ったら案外重くて驚いた。 キラキラ光る三角形の楽器はどこか切なげな色をしていて、どうして隙間があるのだろうと思っていた。 銀色のところを握って叩けばただの金属音。 紐を持って始めて楽器になることを知った。 隙間があるから鳴ると知ったのは小学生になってからだった。 休み時間にこもっていた音楽室。 あまり綺麗とは言えない楽器庫。 放課後のグランドピアノ。 マーチン
書いて、上から消した跡があった。 何年前かな、ずっと前に自分が書いた自分宛ての手紙。 やっと読んだよ。 あの日の自分に申し訳ないと思ったけれど見たくなって、薄い水色の紙に合わない白いテープを削った。 『 』 たった一言。 思い出すには十分で、 どうして今見つけちゃったかなって笑った。 涙が溢れた。 辛くなると、甘えたくなるみたい。 苦しくなると何もなかったふりをするみたい。 消された言葉と消した言葉。 頬をつたう感情のこもった液体をタオルケットで拭う。 縋りた
死にたいとか生きたいとか、そういう一言で言い切れるほど単純な話ではなくて… でも、心が痛いとか胸が張り裂けそうみたいな抽象的な言葉で表せるほど何も形のない想いではないの
春の夜はゆるゆると死に向かう空気をまとっていて微睡みたくなる
月に7日しか調子いい日がない。
期待をしちゃダメだよ。 無闇に信じてはダメだよ。 知ってるでしょ、痛かったこと。苦しかったこと。 誰も守ってなんかくれないんだよ? 誰も助けてなんかくれないんだよ? 自分で抜け出すしかない。嵐が過ぎ去るのを待つしかない。 分かってるでしょう? 自分は自分でないと救えない。 自分が自分を守れなくなってしまったら、 自分が自分を傷つけてしまったら、 もう、後戻りなんてできないんだよ。 死にたい?消えたい? そう思うならやればいい、あの日の僕にそう言いたかった 生きることの価
大人ってもっと大人だと思っていた。 大人になりきれなかった大人。その言葉を聞いてたった1ヶ月前は笑っていられたのに、成人を迎えた僕には共感性羞恥のようないたたまれない気持ちがちらついている。 一体、僕は彼に何を求めていたのだろう。昔から知っていたことではないのか。今までもうまくやってきたじゃないか。 そうやって問いかけても何も答えは出ない気がして、考えることをやめた。 案外この世界はニコニコしてそうなんだーと相づちを打っておけば物理的にひとりぼっちになることはないと
あぁ、まただ。
脚を前におくる 前方、斜め下を見て マフラーに口元を埋めて 耳にはイヤホン 流れているのは好きな曲 エンドレス 視界が広がる 風が強い…前髪消えた 広い、青い それよりも脚疲れた 寒い… 右を見ると広がる黄色 目を細めて 少しの笑みがこぼれる また逢えたね
やめてくれ、全部、何もかも、見たくない
一体どうして欲しかったのだろうか。 昔付き合っていた人から復縁を求められた。 いい人だと知っているし尊敬しているからとても悩んだ。 1ヶ月、僕は悩みに悩んだ。 そんなに悩むなら一回付き合えばとまで言われた。 それでも友達でいるという選択をした。 そしてそれを伝えた。 問題はそこじゃなくて、 元恋人に復縁を求められていることを相談していた母だ。 結婚を視野に入れるととか、将来を考えるととか… まぁ、その元恋人のこと推し推しだったからわからないでもないのだが…。 泣きそうに