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私達が本当に拡張すべきものは |ARの思索1
こんにちは、ARゲームを作っているチーム「きょうわく」の山本です。
さて、よくご存知かもしれませんが、AR(Augumented Realuty:拡張現実)は「人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉」(引用元wikipedia)です。
2020年1月17日に、きょうわくのSlackで すぎもと(twitter) が共有した記事の内容に頭をがつんと殴られたような衝撃を受けました。
記事:ARが習慣化するために超えなければならないこと (リンク先に飛ばなくても記事内容を抜粋していくのでこのまま読み進められます)
世界最大の電子機器の見本市「CES」にてAR/VRの展示は盛り上がっているものの、そこで筆者が感じた”焦燥感”とも言うべき感想は以下のようなものでした。
「結局、これをつかう必要性、いわば「大義名分」がどこにも感じられないことだった。(中略)何年経っても、「なぜARでなければならないのか」がよくわからないのだ」
「もし、ARにチャンスがあるとすれば、現実感(Reality)を拡張するのではなく、能力(Ability)を拡張することではないだろうか。」
(カッコ内を同記事より引用)
2番目は人によっては意見が分かれるかもしれませんが、1番目の感想は一度AR技術を使ったプロダクトに触ったことがある人なら、誰しもが思うことではないでしょうか?
ARの世界は、確かに初めて触れたその瞬間は瑞々しく新鮮な驚きがありますが、それも長続きはしません。ARの技術が見事に日常の中に溶け込んでいる例を我々は知っているでしょうか? きっと答えは否でしょう。家具を買う際にARで製品を置いてみて確かめるなど、少しずつ日常生活に溶け出してはいますが、まだその用途は限定的という見方が強いのではないでしょうか?
VRがゲーム業界を中心に着実に一般生活の中に浸透していく中で、ARはまだその普及への道を模索している最中だと思います。
そしてその道の一つが、「能力の拡張」であることを、私は確信しています。
能力の拡張、と聞いて真っ先に私が思い浮かんだのは、記憶能力の拡張です。
典型的な例で言えば、ARグラスの視界に人の顔が映った瞬間、その人の名前や肩書きを表示するとか。会社役員クラスが集まる会合や学会などでは一定の需要はあるかもしれません。技術的には少々難易度が高そうですが。
他に視界に映った外国語を瞬時に翻訳するとか。こちらはgoogleさんが出されていましたね。記憶能力というか言語能力の拡張という感じですが。
もっと手近には、視覚の拡張でしょうか?
例えば、視界の拡張です。オートバイに乗る時に、後ろの映像を表示するとか。ヘルメットの後ろにカメラを搭載し、その映像を視界の一部に表示しておけば、振り返ったりわざわざ小さなバックミラーを見なくても、安全に後方の状況を確認できるかもしれません。コストがネックになりそうですね。(逆に言えばそれしかネックにならないかも?)
車だったらコストの問題はもっと低減できるかもしれません。車には運転手から見ていくつもの死角があり、事故を防ぐためにそれらの死角をメインの画面やバックミラーに表示してやるのはもしかしたら有効かもしれません。10年後くらいではまだ完全な自動運転も実現していないでしょうし(技術的問題ではなく社会システム的な問題のために)、そういった安全策を講じられる車には一定の需要があるのではないかなと思っています。
ごちゃごちゃ書いてしまい話がそれましたね。
ARの普及の道は「Augmented Ability」にあるのではないかということでした。
もしかしたら、それがARにとっての中原になるのかもしれません。中原というのは中国の交通の要衝であり、そこを抑えることは果たして覇者への道でありました。
さて、ここで記事のタイトルに戻るとしましょう。
AR技術を使って「私達が本当に拡張すべきものは」何でしょうか?
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この記事はチーム「きょうわく」の山本(twitter)が書きました。普段は新規事業を作るお仕事をしており、こちらも日頃の活動を通して皆様に気付きを与えられる情報を発信できればなと思っております。良ければTwitterもフォローしてみてくださいね!
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