ドローン×風
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ドローンが受ける風の影響とは
いざ屋外でドローンを飛行させる際、ドローンは風の影響を受けます。
飛行させるドローンの機体の性能や重量にもよりますが、風速５m/s以上からGPS位置を正確に保持できなくなり、操縦が不安定になります。
国土交通省の無人航空機飛行マニュアルにも、風速５m/s以上の突風発生時には、即時飛行を中止するよう記載があるほどです。
またドローンはGPS等を用いてその場に留まろうとします。強風を受けている場合通常のプロペラの回転数以上に回転数を上げるためバッテリーも急速になくなります。
風速５m/sとは
風の向きや速度は、地上6m～10mの高さに設置した風速計で測定しています。そして「風速」とはある瞬間のことではなく、10分間の平均値です。
特に「平均風速」などとは言わず、10分間の平均を「風速」と表現しています。
故に風速5ｍは、1秒間に空気が5ｍ移動する速さのことです。
自足に換算すると、毎秒5ｍ×60秒×60分で1万8000ｍ。
つまり時速18ｋｍになります。
風速5mの体感
風の体感はビューフォート風速階級というもので分類されています。
風速5mは「軟風」に分類されます。
雨の日だと傘がひっくり返るほどではありませんが、風で斜めになった雨で足元が濡れてしまうというイメージです。
このイメージを持っておいていただいたら瞬時に判断することが出来ると思いますが、飛行現場には風速計を携行するようにしてください。
ダウンバーストについて
ダウンバーストという言葉を聞いたことはありますか？？
ダウンバーストとは、乱気流の一種で非常に強い下降気流のことを言います。
この下降気流は一度発生してしまうと、大型旅客機でも着陸態勢の場合などは体制を立て直すのが非常に困難と言われています。
↑1：08くらいから安定して侵入してきた飛行機の体制が地上付近で急激に不安定になる様子が確認できます。
ダウンバーストがドローンに与える影響
先ほどダウンバーストは乱気流の一種で非常に強い下降気流と説明しました。もう少し詳しく言うと、積乱雲や積雲から下方に向けて吹き降ろす『爆発的なエネルギー』を持った下降気流で、この雲から直下に向かって吹き降ろした風は、地上にぶつかると周辺で放射線状に広がります。
この広がりの範囲は、周囲4ｋｍを境に呼び方が分けられていて、
小さいものを「マイクロバースト」
大きいものを「マクロバースト」
と呼んでいます。
この範囲内でドローンを飛行させていると、飛行に影響があるということです。
夏の暑い日に、急に涼しくなって風が強くなることを感じたことはありませんか？？それがダウンバーストを体感している時です。
この時の地上付近の風速は、20m/s～30m/s程と言われています。
先ほど風速5m/s程で飛行が困難になるとお話ししました。
当然ドローンは飛行の制御を失うことになり、最悪の場合は墜落する可能性もあります。
ダウンバースト対策方法
空の状況を知る
事前に上空で何が起こっているかを知ることが大切です。
航空気象情報を可能な限り調べるようにしてください。ドローンの飛行空域と合っていなくても、近郊に空港がある場合は、その周辺の気象を知ることも大切です。
地上で風速が急激に変わったとき、気温が下がったとき
先ほどまで暖かかったのに急激に気温が下がったと感じたときは、天気も急激に変化する兆候です。その時は、風がまだ強くなっていなくても機体を迷わずに着陸するように心がけてください。
事前に防ぐ判断がドローン操縦士には必要となります。
ダウンバーストが発生した場合は、着陸等困難になります。
着陸を行う際はドローンのプロペラは回転数を落とします。着陸するときが一番風の影響を受けやすいです。
特に注意をするようにしてください。
まとめ
ドローンと風は屋外で飛ばす分、切っても切り離せない存在です。
ダウンバースト以外でも風についてこれからもご紹介させていてだきますので、知識の１つとして知っておいてください。
おわりに
株式会社協和産業”PR DRONE SHOW”では、『ドローンショーを身近な存在に』をテーマに、ドローンショーの展開を進めています。
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