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木材の地産地消を考える🌲

3月15日

一関市役所にて、
釜石地方森林組合理事兼参事 高橋幸男様の講演会に参加しました。

高橋様は、東日本大震災で事務所全壊、同僚を亡くされた経験をもたれ、
釜石再建に懸命に取り込んでこられた方です。

再建のためにも、雇用を生まなくてはいけない。

そのために、
市内の木の間伐、搬出。 
→ 市内で製材加工する。
→ 市内の工務店で家を建てる。

の一環した流れの構築に尽力されました。


震災後の当時は、近隣の合板・建材製材所もストップしてしまい、土場に木がたまる一方で大変だったそうです。

そんな中、30坪の木造住宅新築 1000万円という枠を作り(補助600万をあてることができたそうです)、工務店と製材所になんとか協力をお願いし、実現に至ったのだそうです。

そして今現在も、独立した社員のサポートや、新入社員を迎えられるなど、成長を遂げておられます。


高橋幸男様の真っ直ぐな温かさを感じました。


一関市では、木材の地産地消、地域産材活用のために、現在主に2つの補助制度があります。

1つは
⦿木材利用促進事業補助金。

一関市産材を利用し新築・改築の施工業者へ1立方メートルあたり25000円の補助(上限50万)があります。

2つめは
⦿薪ストーブ設置補助金

薪ストーブ設置費
(二次燃焼式ストーブ本体、煙突、設置費)の10分の1(10万円上限)


というものです。

一関市は60%の面積が森林。
一関市の木が市内で多く使われていくことで雇用も経済も循環する。

現に令和5年度では、
210立方メートルの市産材が、小中学校や消防署、道の駅、市民センターの建築で用いられた実績があるとのことでした。

  

山主さんから木こり、
木の輸送から製材所、
建築材・木工職人からお客さんへ。 

の一丸の流れと、
それぞれの選択肢、
例えば広葉樹か針葉樹か。
建築材か木工材か。
など、
市内で生産まで完結できる仕組みによって、山の手入れも進み、
かつ木々が有効に活用されていくのではないかと考えています。



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