弊社の2大巨頭! こめ油を語ります!
どうも! こだわりがんこ社長こと修司です。
今までの6話は京たけのこについて書いてきましたが、 今日はこめ油について書きます。
始まりは…
小川食品工業株式会社は 昭和35年2月の会社設立の時の社名は、株式会社小川製油所でした。
完全に、こめ油を抽出することを生業とする社名です。
実は戦前から菜種を搾る仕事をしていましたが、当時滋賀県や京都府南部は菜種の産地でした。
ところが、産地であった菜種があまり植えられなくなった時に次の事業をどうしようかと考えました。
日本の主食の米は絶対に無くならないから米ぬか油が良いと決まったそうです。
そんなことで会社を設立した昭和35年1960年は米ぬかを抽出して、米ぬか油を取る製油業(植物油脂製造業)としてスタートしました。
ちなみに筍の缶詰を作る仕事は昭和2年スタートですのでこの年を操業年とし、会社設立を昭和35年としています。
今でこそ日本中の方が米油を認知していただいていると思いますが、当時は日本で油といえば菜種油のことを指し、一升ビンで計り売り。
そんな時代に精製工程が必要なこめ油が進出して行って菜種が大部分、一部がこめ油、そんな景色でした。
為替は360円、海外の油は高価、国産の油も今よりは安いものの、当時としては高価で高級食材でした。
天ぷら料理も庶民にはなかなか食べられない、そんな時代でした。
どんな仕事をしていたかといいますと、米を精米されている所(=米穀店)でこめ糠は発生していますので、お米屋さんを回り
どんごろす・カマス・紙袋(どんごろすは俵・カマスは四角い袋形)
に入った米糠を買って帰ってくる集荷業にプラス、集荷する事を仕事とされている所から買って持ち帰っていました。
米穀店での糠の引き合いは非常に強く、私が入社した昭和50年代でも、
1軒の米屋さんを5軒の集荷業者が集めてまわる程で必死で集めないと集まらない 状況は続いていました。
こめ油の精製工程って?
米ぬかを持ち帰ると切り込み作業、包材から米糠を取り出し、コンベアでホッパーに入れて溜める。米糠から異物(袋のクズ、ゴミ、米)を取り除き、前処理をした後、抽出して油を取り出します。
弊社でも当初はバッチ式・次に連続タワー式、現在は連続ロードセル式と
形式は変わりましたが、溶剤抽出法(N-ヘキサン)で米糠から油を取り出しています。
溶剤抽出法はノルマルヘキサンという有機溶剤を触媒として使用しています。
前加工された米糠にノルマルヘキサンをシャワーする。
ノルマルヘキサンに米糠中の油分が溶けだし、ミゼラと呼ばれる溶剤と油の混合物ができます。
ミゼラを蒸留(加熱)しますと溶剤は沸点が低いので気化し、油だけ(液体)が残ります。
残った油を取り出しこめ油となります。
ちなみに気化した溶剤を冷却して液体として、また、米糠に シャワーします。
ですから溶剤はシャワー→油を取り込み→加熱気化→冷却液化→シャワーの様に形は変化しますが、量も増減せず触媒の役目を担っています。
原料の米糠は前処理工程を経た後、抽出が終わると米糠原油と脱脂米糠に分かれます。
米糠原油はその後、精製工程(脱蝋、脱酸、脱臭、脱色)を経て、米糠油となります。
脱脂米糠はエサ需要として配合飼料メーカー様、肥料メーカー様等に出荷しています。
時々、こめ油を抽出する時の有機溶剤の影響は?
と言う問い合わせをいただきます。
こめ油を使いたいとお考えの方は健康・美容等に関心の高い方ばかりでしょうから無理もないですが、一言でお答えすると全く心配いりません!となります。
蒸留工程でも120℃超えですし、脱臭工程では200℃超えになります。
69℃で完全気化するノルマルヘキサンが残留することは考えられませんし、
検査で検出されたこともございません。
★集荷してきた米糠★
★前処理工程★
”米糠を圧縮、ペレット状にする装置です”
圧縮する事により油分を原料表面に滲ませ、抽出効率を高めます。 前処理工程と呼んでます。
★抽出工程★
前処理工程で圧縮処理した米ぬかを連続抽出機にて油分抽出します。抽出工程と呼んでいます。この工程から油分は蒸留処理工程へ、また油分を取り除いた米糠(脱脂糠)は後処理工程へ向かいます。
★脱脂糠★
その名の通り米糠から油分を取り除いた糠です。
脱脂糠は油分を除いた後も食物繊維、ビタミンやミネラル等多くの栄養素が含まれています。
その為、配合肥料や飼料に用いられています。
食用油の種類いくつ知ってますか?
日本で食用油といえばたくさんありますが、油種としていくつご存知ですか?
菜種、大豆 、パーム、 米、コーン、ゴマ、ヒマワリ、オリーブ、紅花、他にもアマニなど…いっぱいありますね。
抽出や取り出し方の違いや組成、どの様に使用するのに適しているか、効果効能は? 分け方は色々あります。
実際分けて見ると、下の表の様になります。
こめ油は日本で"唯一国産原料"で出来ています
もうこめ油の効能はご存知かと思いますのでここでは控えます。
ただ日本で国産原料は唯一米こめ油だけです。
国産である米油の日本のシェアは3~4%です。
他にも国産といわれる油はありますが、とても少なく、数字として表れてくるのはこめ油だけです。
日本人であるから米のアレルギーは本当に少なく、こめ油もアレルギーは少ないです。
そして国産であるから日本中の米の精米された所から糠を集める集荷という作業が必要なのです。
他の油は外国から船で輸入しますので集荷作業はありません。
こだわりの原料からこだわりの製品を。
弊社の経営理念です。
全くその通りの商品です。
ウチのこだわり商品の説明はこんなとこで。。。
次回は、ウチの会社独自の取り組みを少し紹介します!
小川食品工業株式会社
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小川食品工業株式会社 本社
TEL : 075-951-4381 0120-438-166
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営業時間:平日9:00~17:00
定休日 : 土日・祝祭日
◇直営店
〒617-0826 長岡京市開田4丁目8-1-103
TEL&FAX : 075-954-5075 / 0120-507-595
アクセス : 阪急長岡天神駅より徒歩5分
営業時間:9:00~18:00
定休日 : お正月3ヶ日のみ