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令和の米騒動

今年の夏は久しぶりに米不足となり大きな話題となりました。
日本で食糧で唯一自給できる食品が足らないとなり、しかも主食ですから大問題となったわけです。

エルニーニョ現象による米不足


1993年夏の新聞記事

久しぶりにと書きましたが、お年を召された方は記憶されていると思いますが1994年米不足により国産のお米とタイ産の長粒子のお米をセット販売したことがあります。1993年、日照不足・低温冷夏となり(エルニーニョと言われています)米の作況指数が74となり大凶作になったことでアメリカ・オーストラリア、中国からお米を緊急輸入しましたが、まだ足りないのでタイから長いお米を輸入しました。

タイ産のお米

社長作 お米の違い

長粒子になじみのない日本人はタイ米に違和感があったので強制的に国産米を買う時には必ずタイ米が付いてくる、そんな方策で危機を乗り越えようとしたわけです。当時も備蓄米を放出してほしいと関係者は願っていましたが、放出されたのかは不明です。

猛暑による米不足


令和5年、2023年は猛暑による不作となりました。(なぜか作況指数は101)。米どころと言われる新潟県をはじめ、米の大産地が軒並高温少雨により、高温傷害や着色米(茶色に焼けてしまった米)が多く、一等米がほとんどありませんでした。

お米の需要が減り…


通常一等米を精米しますと90%は白米として販売できます。昨年のお米は三等米が多く、出来も悪いですし、85%~88%しか白米として販売できませんでした。1993年は1000万トンの米需要があるなかで、740万トンしか収穫できなくての米不足でしたが、近頃はお米の需要はどんどん減っていました。
農家もお米の価格は安値安定でしたので作り過ぎると値崩れを起こす為、作付面積も減らしていました。
令和5年は700万トン収穫出来れば充分足りたのですが、あまりの酷暑・小雨により予想以上の減作となり、米不足となってしまいました。
令和6年5月頃からお米の中でも業務用などの少し安いお米の不足が目だち始め、業者間での相対取引価格が上昇しました。何年も続いた安値安定が壊れた瞬間でした。

新米が出れば!という淡い期待も…


それでも、8月になれば新米が取れるのでなんとか継ぐことができると考えられていましたが、南海トラフ地震のいつ起こってもおかしくないという報道などにより、備畜をしなければと皆様が買い回られたので一挙に店頭から米が消えてしまいました。
あと少しすれば新米が出まわり大きな問題にはならないと考えていましたが、米関係者には手の打ちようがなく、価格は急騰しました。

お米の価格が高騰!!



新米が出始めた8月のお盆明け、強い台風の心配もあり早目に狩り取られた新米は飛ぶように売れました。
高値であろうが、銘柄が何であろうが関係なしに高値で全量無くなりました。
米が店頭に並んでいない現実を見て、心配された消費者が必要以上に買ってしまうことが続いたことで騒動が加速されてしまいました。
9月の後半にはいり、店にお米が並び始めたことで鎮静化して来ています。価格は3割から5割ほど上がりましたが…

こめ油の原料は米ヌカ


米ヌカ(生ヌカ)

弊社は米ヌカから油を製造しています。
米を精米されれば、米ヌカができます。(米の約10%ヌカが出来ます)
この米ヌカが原料ですので、一生懸命米ヌ力を集荷しています。7月から8月の前半は精米する米がないのか、集荷もひまにしていました。
例年8月後半から少しずつ新米が出始め、少しづつ米糠の発生も増えていきますが、今年は異常でした。 新米のとれた産地の近くの農家さん、米屋さん、コイン精米機がフル稼動していました。
週一回程度で引取りに行くつもりが、毎日行っても、もっと来てと催促されるほどでした。
今年の8月9月は猛暑で35°C以上の日が50日を越える厳しい残暑でした。
その中でヌカまみれになりながら対応してくれた社員の皆様に感謝します!と改めて言わなければいけないほどの忙しさでした。

異常気象に悩まされています

当然のことながら米も農作物です。自然の大きな力があり成長し、実を結びます。
弊社の柱である、「たけのこ」も気温、雨、色々なものに影響されます。 
その他にもこだわり野菜の仕入れ販売を行なっていますが、今の時期売る野菜がありません。 
酷暑の為に色が焼けてしまった葉では一級品とはならず、水分不足で葉がちじれてしまったり、実が大きくならなかったり、植えたのに全部枯れてしまったり、人間の知恵を上回る自然の力に翻弄されています。
絶対的な自然の力と対決するのは無理でも、自分達ができることをひとつずつ確実にこなして少しでも対抗し、より美味しい立派な作物を作っていけたらなぁと考えています。
頑張ります!と言ってはいますが、近頃は100年に一度の気候異常が多すぎて予測が立たず本当に厳しい状況です。


小川食品工業株式会社 
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定休日 : 土日・祝祭日

◇直営店
〒617-0826 長岡京市開田4丁目8-1-103
TEL&FAX : 075-954-5075 / 0120-507-595
アクセス : 阪急長岡天神駅より徒歩5分
営業時間:9:00~18:00
定休日 : お正月3ヶ日のみ


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