さよならからの新年度

仲良しの先輩と一緒に今更ながらしいたけ占いにハマっている。今週もそっと自己肯定感をあげてくれる言葉に出会って、お互いにマイ・フェイバリット・ワードを勝鬨に、踏ん張っている。

ちなみに私の今週は「私ならできるんじゃね?」です。


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木曜日から新年度だなんてヘロヘロだよ、月火水と働いたんだよ、と悪態をついていたけど、むしろ新年度2日でとりあえず休ませてくれてありがとう、暦。

環境変化が苦手なわたしは、しんみりお別れをするのが苦手。しんみり「ありがとう」なんて言ってしまうとなんだかこれでこの関係が終わってしまう感じがする。泣いてさようならなんて言ってしまったりしたら、感情が洪水する。

異動をする身なので今回は見送られる側。だけど、年度とともに環境がガラッと変わるということを大袈裟に捉えて心がソワソワしたら参っちゃうな〜、という気持ちが強すぎて、むしろ周りが困惑するくらい平常運転だった。

そうはいっても、新採から思い入れのある仕事、職場、一緒に働いて支えてきてくれた大好きな人達、ありがとうはちゃんと伝えたい。

だけど、退勤時にみんなを回って「ありがとう(ウルウル)」というのをやってしまったら心のコップが溢れてしまう。

昼休み、みんなのところを回ってお礼を言った。前日の夜にひとつひとつ内職のごとくパッキングしたお菓子。実は気持ちはじっくりコトコトこめてある。お手紙を書くには書ききれないから、そのかわりにひとつずつ。

お世話になりました
ありがとう
まだ半日いるけどね
まだまだよろしく

「今まで」とは言わなかった意地。「今まで」と「これから」を分けたくない意地。

紛れもなく、この数年間、私が私を生きる中でたくさんの影響を受けた人達。それはここで終わりではなくて、未来に向けて続いていくものだ。

お菓子を渡してまわったときに「あれ、お前、こんなキャラだっけ(笑)」と爆笑したケイさんには、ラッピングされたお菓子に込めた気持ちが見透かされて照れた。

お礼を言いにまわった時、あの人やあの人が一瞬泣きそうな目をしたのを見逃せなかった。最後に冗談ばかり言って笑わせたのは私の強がりです。ごめんね。だって、泣かしてしまったら私が泣いちゃうよ。最後までいつも通り笑いあうのが私のなけなしのポリシー。


そんなわけで木曜日から違う環境を過ごしている。しいたけの「私ならできるんじゃね?」の精神で、まあぼちぼちというか、思った以上に刺激の少ない仕事にちょっと物足りないくらいだ(笑)

とはいえまだまだペーペーすぎて戦力にもなれていないので、熱意を胸に抱きつつ、静かに地面を固めたい。

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