山田耕筰考案のオリジナルメニュー「スキヤキ・アラ・バタフライ」

映画になったり展覧会があったり朝ドラでモデルとした人物が出てくる予定だったりと、最近、山田耕筰がフィーチャーされつつあります(?)が、前から気になっていたのが、山田耕筰考案のオリジナルメニュー
「スキヤキ・アラ・バタフライ」
元ネタはこちら

昭和26年(1951年)の雑誌『主婦の友』8月号付録「夏の西洋料理」で山田独自のすき焼きが紹介されている。合い挽き肉とみじん切りにしたタマネギと卵黄をすり合わせて皿に平にのばし、とりやすいように筋目を入れる。たっぷりのバターで炒めた野菜の下に敷き、砂糖を加え野菜で蓋をしたように煮る。肉の色が変わったら肉と野菜を混ぜてビールをひたひたに注ぎ、煮立ったら醤油を加えて食べる。山田がドイツに留学(1910年から3年間)していた頃にドイツ料理のハンバーグから発想を得て考案したと思われる料理であり、「肉の下拵えが長崎風なので、お蝶夫人になぞらえて、スキヤキ・アラ・バタフライと紹介するのだが、一度食べるとその味が忘れられないらしく、会うたびに、またあのバタフライを……と頻繁な御注文なんですよ」と外国人にも好評だったという。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E8%80%95%E7%AD%B0#%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%89

「なんだか想像がつかない…じゃあ試しにつくってみよう」ということで、Wikipediaの記事を参考にしてつくってみました。
本来ならば、『主婦の友』1951年8月号付録を見たかったのですが、
今の時点では見ることができないので、ところどころ想像で補ったところがあります。そのへんはご容赦を。

材料(一人分)
合い挽き肉…276 g
玉ねぎ…1/2個
たまご…1個
野菜…長ネギ1本、白菜1/4個
バター…14 g
ビール…適量
砂糖(三温糖)…150 g
醤油(濃口醤油)…150 g
※野菜については何も書かれていなかったので、
「すき焼きといえば」というイメージで決めました

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レシピ
① 合い挽き肉とみじん切りにしたタマネギと卵黄をすり合わせる

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② ①を皿に平にのばし、とりやすいように筋目を入れる

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③ バターで火が通るまで野菜を炒める

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④ ③の下に①を置く
 まずは①を並べて、

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その上に炒めた野菜をかぶせていきます

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⑤ 砂糖を加え野菜で蓋をするように煮る

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※バターで野菜を炒めたときに水分が出てくるので、
水を加える必要はありません

⑥ 肉の色が変わったら肉と野菜を混ぜてビールをひたひたに注ぐ
肉が大体こんな感じになったら、混ぜ時です

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今回は、このビールを使います。
(本来なら、ドイツのビールの方がいいのかな?)

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⑦ ⑥が煮立ったら醤油を加える

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※醤油は砂糖と同じ量で調整してきます。

あとは盛り付けて、完成。

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さて、味の方は。。。
関西風のすき焼きにミニハンバーグが入っている感じです。わりと、甘め…
割り下を事前に作らないこと、煮詰まったら酒を入れるところなど、
関東風と比べて共通点はかなり多いです。
(参考:あなたの家は関東風?関西風?すき焼きの作り方に違いがあった!!
よく考えれば、山田耕筰は13歳から18歳まで関西に住んでいたわけですから、そのころに培った味覚を覚えていたのではないでしょうか…?

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ビールをおともに、ただビールに合うようにするためにはもっと塩辛い方がいいかな?あと、何が「長崎風」なのか正直わからないところ…

今回は割りと成功しましたが、事態が落ち着いたら、次は元のレシピに
忠実に従ったものを作りたい...

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