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F型に知ってほしいTJ型の悩み

「なんでそんなこと言うの?」

「もうちょっと言い方ないの?

「相手の気持ちに立って考えてよ」


これらはTJ型の人たちが人生で何度も言われたことがある言葉だと思います。

だけど言わせてほしい


あなたたちだってこっちの気持ちわからないよね?????


TJ型はそれについてほとんど説明してこなかったし、きっとこれからもあまり触れない人が多いと思います。なぜならTJ型は根本的に自分の気持ちにすら相手に共感を求めていないからです。

だけどF型の人たちが気持ちの共感を求めるのであれば、逆にTJ型がどう思いどう考えて生きているのかを知ることはお互いの理解に繋がるのではないかと思います。

今日はそんな知られざるTJ型について。

ちなみに、T型ではなくあえてTJ型としたのは、TPもまたTJとは少し違うからです。



TJ型とは

まずは今更ながらそれぞれのアルファベットの説明から。

ご存知の通り3つめにくるアルファベットはTもしくはFであり、Tはthinking(思考)の頭文字、Fは feeling(感情)の頭文字です。
非常にわかりやすい説明としては、Tはいわゆる男性脳、Fはいわゆる女性脳と言えます。

次に4つめにくるアルファベット、これはPもしくはJであり、 Pはperceiver(知覚)、JはJudger(判断)の頭文字です。
この2つは日本語の意味が曖昧かつ理解しづらいですが、Pは柔軟性を持ちJは計画性を持つと言い換えられます。

さて、この3つ目と4つ目からTとJを合わせ持つMBTIは、【ENTJ、INTJ、ESTJ、ISTJ】の4つです。この4タイプの共通する性質には以下のようなものがあります。

・ルールに忠実
・結果主義
・効率重視
・現実的

それゆえに見られがちな性質にはこのようなものがあるかと思います。

・情が薄く、冷酷に見える
・異なる意見や考えに対して否定的
・自分の意見を押し付ける
・融通が効かない

「見られがち」としたのは、もちろんそれが客観的に見たTJの実態であるということはわかるのですが、このnoteを読むことで、そうなっているTJの思考回路を多少なりとも理解してもらえるようになるのではないかと思うからです。そして、そうなっていることの根本理由が、前者にあげた性質を守るためであると言えます。

TJの思考回路

①相手の感情を無視したような言い方をする時

「そんな言い方しなくてもいいでしょ?」

この時、TJ型は非常に困ってしまいます。
なぜならTJ型は、言い方に重きを置いていないからです。
TJ型は、言い方ではなく、内容に重きを置いています。話している内容がどうであるかを重要視しているため、どんな言い回しをしようがそれはあまり重要ではありません。

同じ大人ですから、「人にされて嫌なことは人にしない。」ということは、TJ型の中にも常識としてあります。つまり、TJ型は、言い方で傷つくということが滅多にないのです。
なぜそれで傷つくのかわからないのですから、言い方を考えろというのは相当な無茶振りです。
相手の立場に立って考えてみたところで、自分なら別にそんなことで傷つかないし、じゃあどういう言い方をすれば傷つかないでもらえるかを想像することは大変難しいことです。

・今の言い方が傷ついたという事実

責めるのではなくこれを教えてもらえれば、ほとんどのTJ型は素直に謝罪してくれると思います。
しかし前述の通り、そもそもTJ型は言い方で傷つくことがなく、さらには物事の解決を求める性格のために理由を追求して、「なんで?」と言われてしまうかもしれません。

可能であれば
・なぜ傷ついたのかという理由
・今後どう言い方をしてほしいかの具体案

を伝えてもらえると、お互いの良好な関係継続や、TJの今後のためになると思います。
すでに傷ついているのにも関わらず、追い打ちをかけるように「なんで?」はさすがに煽っているだろと思われる方もいることでしょう。
TJは相手を理解したいと心から思って純粋な気持ちで聞いているだけにすぎません。TJに深層心理などないに等しいですからそんなものを見出そうとしてはいけません。

しかしF型にとっては忍耐が必要なことだと思います。もしTJと今後も付き合っていく必要があるなら、メンタルのゆるす可能な限りぜひお願いします。

②意見の否定をしてくる時

久しぶりに会う旧友の複数人でランチに行こうという話になったとしましょう。
駅前にできたデザートビュッフェはどうかと言った友人A、いいねそれと賛同した友人BやCを横目に平然とTJはこう言います。

「デザートビュッフェは美味しそうだけど、人気店で2時間しかいられないから時間制限のないお店にしない?」

場の空気感や調和を大切にするF型の人からしたら、嫌なやつに見えるんだろうと思います。
今みんながデザートビュッフェいいねって話をしているのに、なぜ異なる意見を持ち出してくるのか、せめて形だけでも共感できないものかと。
ともすればTJがデザートビュッフェに行きたくないからそういう発言をしているのだとも思われるかもしれません。

しかし、このときTJは別にデザートビュッフェに行きたくないからそう言っているわけではありません。なんならTJは正直なので、行きたくなければ行きたくないと言います。言い方を考えることは苦手だからです。

ではなぜTJがこのような発言をしているのかを紐解きましょう。

TJは、『久しぶりに会うのだから時間を気にせずたくさん話せる方がみんなにとって良いのではないか』と思っています。

そう、その発言は100%の優しさからです

正確にはその「つもり」です。

少なくとも決してデザートビュッフェを希望する人の考えを否定したいわけではありません。

しかし、『時間を気にせず話せる方がみんなにとって良いのではないか』という考えがそもそも外れているという可能性については考えられていません。そのため、意見の押し付けであると思われることが多々あります。さらにはその空気感を察することまでも苦手です。

だから言っちゃっていいのです。

「いや、時間制限があってもデザートビュッフェが食べたいんだよね。」

そしたらTJは普通に「あ、そうなんだ。他の人もそうなの?じゃあそうしよう。」となると思います。
そもそもTJはデザートビュッフェにも時間制限の有無にもこだわりがあって発言しているわけではないからです。

実はTJ型はあまり自分の意見を持っていません。
だからF型ではないのです。※余談ですが同じTでもTP型はまた異なります。

主張が強く出がちなため、意思が強いように見られがちですが、それは全体にとっての良し悪しを何よりも優先的に考えてしまうために起こっていることに他なりません。

TJ型の思考にあるのは、自分の希望を優先することではなく、行き先がスイーツだろうが焼肉だろうが自宅だろうがその途中にあるものはなんだってよくて、最終的に全員が楽しめるようにしてあげたいし、そのためにもっともいい策を提案したい、それが大切なのです。

まとめ

2パターン紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
TJとのコミュニケーションにおける大半はこの2パターンに集約されるのではないかと思います。

TJもF型と同じ人間ですから、より良い社会になればいいと思っているし友だちは大切にしたいと思っています。しかしその「良い」の考え方には大きな隔たりがあります。

効率を重視してしまい感情を無視してしまうこと、これはその方が「良い」と思っているからです。結果的に物事が早く進んだり、大きな利益を得られる方が、全体のためであると信じているからです。

TJに対して「もっと気持ちを考えてよ」は暴論です。なぜなら全体を考えた結果そうするべきであると思い行動しているという点では、すでにTJなりにたくさん考えているからです。

TJ型はある意味とても正直で純粋です。

「時には嘘をつくことが大切なこともある」という価値観は持ち合わせていません。いいと思っていなければお世辞でもいいとは言えませんし、よくないと思っていれば必ず相手に言うべきであると考えています。
正直に伝えることが正しさであると信じていますし、耳の痛い話であっても正直に言ってくれることが何よりありがたく、そのような人を心から信頼しているので、他人に対してもそのように接することが誠実だと考えています。


TJ型は本当に無感情で冷酷でしょうか。


この記事がTJ型について知るひとつのきっかけになり、お互いを尊重しあえるようになることを願って。



2024/08/11 ゆうぞら

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