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外圧に弱い日本

最近のニュースを見聞きしていると不思議に思うことが多い。
先のジャニーズ事務所の性加害問題、神宮外苑の再開発問題など、国外からの指摘によって方向性を変えられる傾向にある。

ジャニーズ事務所の問題はイギリスのBBCによって世界に配信されたことから大事になったが、この放送が無ければ依然として、帝国は何も変わろうとはしなかっただろう。

スポンサーである企業も事務所の対応を注視していると他人事のように静観していたが、世界的なスポーツ競技においてジャニーズのタレントが起用されていることに対して次々と世界から反発を受けた途端に、NO!という判断を下した。

また神宮外苑の再開発に伴う樹木が700本以上伐採されることになり、それに多くの市民たちが反対する姿勢を示した。反対運動は著名人の参加により大きく取り上げられることになったが、東京都と三井不動産からは計画続行との態度を表明してきた。ところが此度、国連機関のユネスコの諮問機関であるイコモスが計画撤回を要請してきた。イコモスには法的強制力はないとされるが、この問題も世界で発信されると、東京都や三井不動産にも良いイメージが伝わらなくなってくる。

どちらの問題も国内や当事者だけで解決できない問題であったのだろうか。もっと問題の本質に触れながら、当事者同士で話し合う姿勢を貫けば大事にならなかったのではなかろうか。するとジャニーズでは社長の、東京都では都知事の対応が良くなかったということに世間的なイメージになってしまった。どちらも国内には敵がいないとタカをくくっていたとまでは言わないが、側近を含め組織の問題でもあるように私は思う。

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