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第二の事件とならないためにも

滋賀県の近江八幡市内のスーパーにて万引き犯として逮捕された74歳の女性が誤認逮捕であることが判明し、釈放された事件があった。

盗まれたのは『いなり寿司』(約300円)。74歳の高齢女性を逮捕する理由があったのだろうか。この事件についてはスーパーなどでは万引き犯がグループ化されており、その一員であった可能性があったことから拘留が3日間に及んだのではないかとの憶測も呼んでもいる。

当初からこの女性は、いなり寿司は購入した知人の男性からいただいたものと主張していた。その男性からの証言もあり、誤認逮捕が明確になったのである。そしてスーパーの売り上げを調べると、そもそもいなり寿司が盗難されていない事実が判明したというから驚きである。

誤認逮捕した警察は、少なくとも通報者からの要請があって現行犯逮捕に至ったわけで、故意に虚実の通報をしたとは言えないが、スーパー側が商品の在庫管理を調べれば直ぐに通報自体が間違っていたことが判明した筈である。このスーパーの店舗については、SNSなどで情報が錯綜している。

警察の迅速な対応と防犯カメラの設置状況を鑑みれば、消費者たちから、きっとあのスーパーだろうという推測は可能である。企業としての責任を問われる前に、自らこの事態を招いたことを公表した方が今の時勢に合っているのではないだろうか。

ここで明らかにしないと、事件のあったスーパーではない店舗が間違った風評被害を帯びることになってしまう可能性が出て来る。

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