減点方式の社会

100点満点のテストで20点をとると
「20点取った人」と見られるのが子供で

100点満点のテストで80点をとると
「20点落とした人」と見られるのが大人だ


社会は、わたしたちが80点取ったことよりも
20点取れなかったことに注目する


大人になると減点方式なのだ


子供の頃に積み上げたテストの点数たちは
自尊心というものだったと今になって気付く
あるいは、自己肯定感とも言うかもしれない

いつも20点だった歴史のテストだって
わたしが80点分落としたことを責める人は誰もいなかった

ただただ20点を積み重ねて、他の人よりは加点が少ないけど、テストを5回やれば100点分の自尊心になった

子供の頃に積み上げた何万点分の自尊心は
この社会の減点方式に耐え得るのだろうか

わたしが一生懸命ためた100点は
いったい何日で消えてしまうのだろうか

わたしたちには2通りしかないのだろうか

果敢にチャレンジして0点になるか
それとも
持ってる点が減らないように何もしないか

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