【子育て】駄菓子屋さんから学ぶお金の価値
「子供にお金の話ってどこまでしていいんだろう」
そんな事を思うことはありませんか?
なかなか生々しい話だったり、夢を壊してしまうんじゃないか。
結構身構えてしまうものですよね。
「お金が全て!」のように伝わってほしくないし、かと言ってお金がないと生活は成り立たない。身近に存在するものだけど伝えにくい。
今日は、そんな子育てに出てくるお金の学びについて、僕の家ではこんなことをしているってことに触れて書いていきたいと思います。
お金は買ったら無くなるけど
子供と買い物に行くと、気が付いたら買い物かごにお菓子やらいつ使うの?っていう商品を入れていることありますよね。
我が家の子供たちは、現在8歳の娘と5歳の息子。
上の子は、慎重な性格でモノを買うのにもじっくり考える方なんです。即決することはまずないので、本当に欲しい物だけを手にするタイプ。
誰に似たんだろうってほど慎重。直感で行動しやすい僕にはない一面をもっています。
息子が買ったお菓子を羨ましそうに見ていたり分けてもらったりすることもあるんです。
「欲しい物を買う」ということは当然お金が無くなるので、とにかく自分のお金を減らしたくない。賢いと言えば賢いけど、買わないで後悔することもしばしば・・・。
一方で息子は超がつくほど真逆の性格で、欲しいと思ったら躊躇せず買っちゃう。0.5秒で買おうとするから、だいたい「これでいいの?」と聞いたりします。
「パパも欲しいなぁ」っていうと「じゃあ買ってあげるね」と言ってお財布から出してくれちゃうから、こちらが遠慮しないと一気にすっからかんになります。
そして想像できると思いますが、その分飽きっぽい。
いっつもちょろちょろしているし、買ったことを忘れてることもしばしば・・・。(ちょろ男と呼んでいます)
姉弟でもこうも違うものか!と思います。
同じように育てているのに、不思議。というかこれが個性なんでしょうね。
あまりにもお金を使わない姉(慎重派)と、すぐに使っちゃう弟(ちょろ男)。
一昔前のように、銀行の金利が良くて「とりあえず貯金しなさい」とは言えない世の中になっているので、早いうちにお金に触れてもらった方がいいな。そう思っていたんですね。
貯めていてもたまらないし、使うから循環して結果的に返ってくる。
この仕組みを伝えたいけど伝わらない。
そんな事を思っていたある日、娘と買い物に行くとあることに気付いたんです。
誰かの価値が正解ではない
気になったTシャツがあったのか娘が服を手に取ると、まず僕に聞いたのが、「これって高い?」ということでした。
例えば洋服を買う時、あなたならどの優先順位で選びますか?
うちの娘、真っ先に値段を気にしたんですね。
「好きなものを選びな」と言いつつも、いつも値段を気にしている僕を見ていてか、値段ファーストになっていたんです。
¥1,200のTシャツでした。
僕からすれば高いとは感じなかったけど、「たっか!」というリアクションの娘。そこで買い物は終了。ホント分かりやすいんだけど、どうやら彼女の基準があって、¥1,000以上は高いと感じているみたい。
Tシャツに対して、ではなく¥1,200は高いものという認識なんです。
これって伝えるのが難しくて、僕や大人の価値観と子供の価値観にはズレが生じます。
僕からすると、¥1,200のTシャツは決して高くは感じません。
¥1,200が高いなら、大好きな焼き肉屋に行ったらそれの何倍食べるんだよ!って思います笑。折角外食するなら食べたいものを食べさせたいけど!(ぶっ飛んだ価格のを選ぼうとしたら、ちょっちょってなる)
またある日には、スーパーでお菓子を選んでいました。
子供にとっては目移りしてしまう世界ですね。
僕の子供の頃は、うまい棒は¥10で買えたし5円チョコなんてネーミングのまんま¥5で買えました。
それが今だとうまい棒が¥12で、5円チョコが¥11くらい?だった気がします。
思わず「たっけぇ」って言いそうになる僕とは逆に、「¥12で買えるんだ」という子供。消費税込みだと余計ややこしくて、ここでも違いがあるわけです。¥1,200のTシャツで「妥当でしょ」って思う僕の気持ちと、¥12のお菓子は「高くない」と思う子供の気持ち。
「伝えずらーーーい」
特に8歳~9歳になると、学校の算数の授業もレベルアップしてきて、答えずらい質問をしてくるようになります。
そこで救世主が現れます。
お家を駄菓子屋にする
今日のブログの写真に使っているのが、我が家の駄菓子屋さんです。
大量のお菓子を買ってきた妻は、これで駄菓子屋さんを設営・オープンしました。
経営者は子供。購買者も子供。
厳密には大人のお金で買っているんだけど、これで学べるならスーパー救世主です。
好きなお菓子がたくさん家にあるんです!
子供たちは大喜び!
ただ、いくらでも食べていいわけじゃないんだよ!
食べたかったら買わないといけません。
そして支払ったお金で、またお菓子を仕入れられるわけです。
自分のおやつを自分で購入するってシビアな世界に聞こえますが、普段何気なく買ってもらうお菓子の値段を改めて知った時、一瞬考えるんです。
「買ったらどれくらいお財布に残るかなぁ」
「これ今食べたいかなぁ」
大切な自分のお金ですから、お金とお菓子の価値を比較して初めて高いのか安いのかを考えるようになるんです。当然買ったらお金はなくなるし、本当に欲しいものかの価値を判断します。
消費税に関しては、駄菓子屋設営の際にサービスしています。ここはややこしいけど、完売したら商品を仕入れるので、少なくとも売り買いの仕組みは学べるかと思っています。
子供たちにお金の価値を気づかせるのでなく、自分たちの価値指針で考える。出来上がった駄菓子屋を見て、めちゃくちゃ賢い!って思いました。
経験から学べる環境づくり
「あれしなさい」「これしちゃだめ」
ついつい言ってしまうけど、それは子供を想い守る気持ちがあるからだと思うんです。でも、守るのと見守るのは違う。
一番の学びは、教わるのでなくやってみて身に付けるだと思っています。そうは言っても思うようにいかない親の歯がゆさとズレ。大好きな我が子を思うがあまりに、口うるさくなってしまったり怒ってしまう。
決して偉そうなことは言っていません。僕は「また余計なこと言っちゃったよ」とよく反省しています。
でも、それって仕方ないことでもあると思うんです。大人になるまでの経験や価値観が違うわけですから、伝えようにも伝わらないことだらけ。
子供は、遊びや日々の生活から吸収する力が、大人の何十倍・何百倍あるので成長速度も違います。
だったら、教えるより体験の中で学んでもらったいい。ここは大人が保護するのでなく見守れるかだと思っています。
これ以上はおおっと!って時が大人の出番。
ある程度は、斜め後ろから見守る程度で丁度いいのかもしれませんね。
そうやって、学べる環境づくりをして「勝手に学んでくれや」でいい。
子供が、心から欲しいと思ったり、こうしたいと思う価値観を体験から学んで育ってくれればいいなと考えています。
そんな我が家の駄菓子屋について、書いてみましたが、子育てに正解はないので。
是非、あなたの子育て秘訣を教えてもらえると嬉しいです。
最後に、読んでくれてありがとうございます。
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