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悪役は優しい人にしか出来ない

バレエからは、様々なことを学びました。

前回の記事はこちらです

中学生になった時に教わった先生は、
小学生の土曜クラス(月曜・土曜)と同じ先生でした。
厳しくて有名(笑)

土曜クラスから上がった生徒さんは余裕、
しかし、日曜クラスから上がった我々は…ドキドキでした!!

厳しいけれど、愛に溢れて面白い先生。大好きでしたね!!
お手本が素晴らしく、先生が教室へ入って来られた瞬間から
”ピリッ” と空気が変わります。


ある時、発表会でシンデレラをしました。
主役級の方はジュニアクラスのお姉さま方。
ほぼプロの方です。
ジュニアからバレエ団へ入団されます。

そんな素晴らしい先輩方を近くで拝見し、
一緒の舞台に立たせていただけるのです♡
楽しかったですね~♡

ある時、先生が仰いました。


「継母は優しい人しかできないのよ!!!!」



そうか。そうなのか。。。
確かに、継母役の方は、普段とっても優しくて穏やかな方でした。
非常に優秀で皆から慕われている人格者です。

そんな方が演じる継母の凄さ☆
観ていて面白いんです!!!
素晴らしすぎるのです!!!
まだ10代で演じているのです!!!

きっと、普段から本当に意地悪な方が演じれば、
とても観れたものじゃないでしょう。
バレエに限りませんが、全てのものごとには
その人の人となり、性格、人間性、が表れます。

バレエは特に、顕著に表れます。

意地悪な人は、何か観ていても嫌な感じがする、美しくない、
とても観れたものではないと思います。
優しい人は、観ていてとても気分が良い、ずっと観ていたくなる。



バレエに詳しくない方でも、
舞台を観ると一発で分かる(感じ取れる)と思います。

そういう意味でも、舞台は本当に怖いものです。
全部見破られます。

だからこそ、先生方は人間教育と言いますか、礼儀作法には厳しく
学校より学ぶことが多かったかも知れません。


偉そうに言えるほど、私自身、立派な人間に成長しているとは言えません。
けれども、根底にはバレエから学んだことは忘れていません。

バレエを習う、ということは、ただ踊りを習うだけではないのです。
お教室にもよると思いますが、
人間教育を大切になさっている先生は多いと思います。


ちなみに継母役の先輩は、大学受験の時、先生から
「早く帰りなさい!もうすぐ試験でしょ?いつなの?」と聞かれ

「明日です!」

と平気で答えられた素晴らしい方です(驚!)
試験前日であろうとレッスンは休まない。
日頃から努力をされて、余裕をもっていらっしゃいました。
まさに文武両道な方でした。
もちろん結果は合格、大学へ進学されました。

バレエだけできてもダメ、お勉強も大切ですよ、と。
先生からのお言葉を、小さい頃から守って来られたのだと思います。

バレエを習っている方は、賢い方が多かったです。
成績優秀で学校でもトップクラス、バレエでもコンクール受賞、等。

私はお勉強はそれなりでしたが、
若い頃から一流の世界を垣間見れた経験は財産です。


バレエダンサーの素敵さは、
そのような人間性からも表れているからこそ魅了されるのだと思います。


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