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ニュージーランドの子供たちはどうやって英語を学ぶのか、と日本人の英語学習の方向性について

こんにちは。

ニュージーランドの公立小学校で、ネイティブの子供たちがどうやって英語を学ぶのか、少しだけ見てきたのでお伝えします。

この学校では、「Structured Literacy」と呼ばれる読解のための新しいアプローチを採用していました。

「Structured Literacy」とは、読み書きに必要な要素を、体系的に教える方法です。


基礎的なスキル(例:解読、スペリング)から、高度なリテラシー・スキル(例:読解、文章表現)へ。そしてフォニックスなどの口頭言語能力も重視し、発音も鍛えます。

元々はディスレクシアや学習障害の人のために開発されたものらしいのですが、私が見学した学校では教師が研修を受け、全員に指導していました。

「Structured Literacy」で英語を学ぶ子どもたち

メイガン先生が教える低学年(5、6歳)のクラスをのぞいてみました。

まず教室には、音声と綴りの関係を示すフォニックスについてのポスターがいっぱい。これも「Structured Literacy」の一環のようです。

ミーガン先生のクラスは、遊びながらに見える教室ですが、実はしっかり教える部分が組み込まれていました。

まずは全員を集めて詩を朗読しています。

この詩には「B」や「S」などのアルファベットが出てくるので、全員でフォニックスの音を確認します。

フォニックスとは、英語の発音と文字の関係性を学ぶ学習方法です。

それぞれのアルファベットに対応する基本的な音を覚えます。こうすることで、初出の単語も発音できる可能性が高くなるのです。

次に何人かに声をかけて、小グループを作ります。

ここでは、フォニックスを強化する授業をやっていました。「B」「H」「T」などのアルファベットを見せながら、喉に手を当てたり、手を当てて息を確認させたりしてから、実際に自分でも音を出してみる練習をします。

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