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一見「英語を学んでいないよう」に見える「プロジェクトベース」の語学の学び方

こんにちは。

大学院での課題はELL、つまり「English Leanguage Leaners=語学の弱い生徒にどう対応するか」を学んでいます。

課題として出た学校のやり方が、まんま子どもがマレーシアのインターナショナル・スクールで学んだのと同じ方法だったので驚きました。

私は常々、「インターナショナル・スクールでは英語を教えないよ」と言ってきました。
しかし、もしかして、私の認識は根本的に間違っていたかもしれません。

「(一見英語を)教えないように見えて、教えていたのかもしれない」ということです。

どういうことか。

米国で移民を多く受け入れているハイスクールでどう語学を教えるのか?

教材として紹介されたのは、YouTubeの動画「Deeper Learning for English Language Learners(2021)」 。

https://www.youtube.com/watch?v=tiYg1UB4LKo

ニューヨークのFlushing International High Schoolの先生と生徒たちが紹介されています。この学校は、最近アメリカに移民してきた子どもたちを受け入れています。国籍は119カ国・母語は90ヶ国語にわたります。

「最近海外から来たばかり」という生徒たちが、驚くほど流暢に英語を話している姿が出てきます。

でも、私たちが普段考えるような「英語の授業」とはまるで違うのです。先生が文法や単語を教えているシーンは1つも出てきません。つまり、アジア人から見たら、「一見英語を学んでいない」ように見えるのです。どうやったのか。

インターナショナル・スクールや英国の英語学校での英語の学び方

中国から来た生徒「チャオ」はこう告白します。
「最初、僕の英語はひどいものだった。だから、手を挙げるのが怖かったし、自分が英語を話せるとは思わなかった」
別の生徒は「ここにくる前、私の英語はゼロでした」と言います。
語学が苦手な生徒の多くは、言葉が通じないことの恐怖に直面しています。

1  プロジェクト・ベース・ラーニング

動画の中でほぼ全員の教師が「プロジェクトベースの学習で、生徒の言語を開花させる」戦略をとっていました。
ある先生は「言語の糸が日々発展させるのに、プロジェクト・ベースが最適」と言っていました。
語学は織物のようなもので、日々単語や構文を使っていくうちに、だんだん完成していくような、気の長い作業です。彼らは、この「言語の糸」のための環境づくりをしているというわけです。

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