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本当に「ウソをついてはいけない」のか

こんにちは。
今日はちょっと過激ですので定期購読者限定にします。

子育てをしていると、「ウソをついてはダメ!」と糾弾するシーン、よくみます。ちなみに長男はしょっちゅうウソついてます。私は子どもがウソつくの見ると「ああ、人間だな……」って思います。

またまたヘンなこと言い出したな……って思われるかもしれません。

杉原健さんが興味深いことを書いてました。
精神科の現場での体験談です。

引用してみます。

「妄想」とか「幻覚」といった精神症状というのは、個人的にはあまり扱いの難しいものとは思っていませんでした。それらが元で、僕が何らかの加害者扱いをされて非難を受ける、というのは日常茶飯事でしたから、電波飛ばしてきたとかそういうので非難されるのはあまり苦にならない。それに幻覚・妄想それ自体への対処はお医者さんの領分なので、僕は黙って話を聞くだけです。
ただ、面接の時に一つだけ大切なマインドセットがあって、それは「彼の語りは、それがそれどれだけ荒唐無稽なものであったとしても、彼の中での揺るぎない事実なのだ」ということでした。
そういう世界に15年間いたので、僕は基本的に他人とコトの真偽とか正否を論じ合う、という習慣がありません。ディベートとかも嫌いです(観るのは好きです)。人は自分とは違うし、他人が自分のように考える必要も、義務もないからです。

そして、これは精神科のアプローチとして重要なんだそうです。

そこには「私は、あなたのことはわからないし、あなたの考え方も理解できない。でも、私はあなたの味方であり、あなたの権利を全力で守ります」というマインドセットが有るだけです。

おおお、これって多様性のある社会での生き方のコツと同じだな……って思いました。

多様性のある社会では「他人の物語を信じる力」が重要だ

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