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「学んだ事実は永遠である」と教えるとバグる原因になる

「マレーシアでいい学校を教えてください」
とか言われます。

えーっと、「いい学校」はないんです。
学校は生き物です。マネージメントも先生も変わります。

3年前に誰かにとってよかった学校が今、あなたにとっていいとは限らない。

よく「マレーシアは貧しい国ですよね?」と取材しにくるマスコミの方がいます。

現地に来て、9割が自家用車を持っている車社会なので、驚かれます。
マレーシアが移住しやすい、とか、物価が日本の3割、みたいな話も、変わりました。

私も「中国は共産主義だ」とずっと思い込んできましたが、最近では「孔子学院」などを世界中に作って、「儒教の国」になりつつあるっぽい。知らなかった。

今や世界の就学率格差は少なくなりました。

2010 年までには,バングラデシュの平均 的な労働者は 1975 年におけるフランスの典型的な労 働者よりも長い学校教育年数を修了していた .この 進展が意味するのは,基礎教育について高所得国と低 所得国の間でみられた就学率格差のほとんどがなくなりつつあるということである.2008 年には,低所得国の小学校における平均就学率は,高所得国のそれとほぼ同水準になった.

 Schooling, learning and the promise of education. In World Development Report 2018 : Learning to Realize Education's Promise.  

こんなふうに、「ファクトフルネス」ではないですが、数年でガラッと変わります。
思い込みが外されて「え、そうだったの」となる。

「本質主義」の教育を受けていることの弊害では?

この思考方法は、日本の主流になっている教育が「Essentialism(本質主義)」だからかなと思います。

教育学で学びました。

Essentialism(本質主義)とは何か。

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