見出し画像

最近の学校に蔓延する「スタンダード」問題について考えた

最近、相談を受けた小学生のお母さんの話です。

算数の計算ドリル。
1 ノートに写しドリルを汚してはいけない
2 かならず筆算を書かないと減点
3 線はかならず定規を使わないと減点

このルールのため、暗算が好きなのにやる気を無くしているというのです。

どうやら本当にそうなってるらしい。

どうも、一部の指導にはそうしろと書いてあるらしいです。
うーん……。

私の子どもの学校でも謎ルールが多かった。
とにかくご飯は黙って食べろとか、お友達は全員「さんづけ」で呼ぶとか、朝礼に上着着用禁止とか、子どもは拒否反応でした。

「○○小学校スタンダード」はなぜ増える?

なんでこんな謎ルールが多いの? と思って調べてみたら、この謎ルール、「スタンダード」というらしい。東京大学大学院教育学研究科の村上祐介准教授が解説します。

「授業中は姿勢よく座る」「掃除は黙って行う」「廊下は静かに右側を歩く」……今、日本の小学校に広がっている「スタンダード」というルールについて聞いたことはあるだろうか。インターネットで検索すると、「○○市スタンダード」「○○小学校スタンダード」などという名称で、持ち物の規定や授業を受けるときに望ましい姿勢など、主に生徒児童に対する「きまり」が数多く掲載されている。
https://imidas.jp/jijikaitai/f-40-192-20-03-g797

そして、この「スタンダード」ができたきっかけですが、例によって「ランキング」が影響しているらしい。

ここから先は

1,119字
この記事のみ ¥ 300

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。