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「ご褒美」を与える学習は、長期的にやる気を削いでしまうかもしれないという学説を詳しく紹介してみる

勉強に「ご褒美」をあげていると、その子が勉強嫌いになる可能性を説明しました。

学習のモチベーションには「外発的動機」と、「内発的動機」とがあります。

ご褒美や罰などの「外発的動機」ではなくて、好奇心や興味などの「内発的動機」が学習効果に重要であるという学説があるんですね。

実はこれ、教育学ではけっこう重要な論点です。

本日は大学院で学んだ「内発的動機づけと学業成績 その関係は学級担任に何を示唆するのか?」という論文を紹介します。

まず、論文では、内発的動機付けがある生徒は、「報酬がなくとも学習」し、「学んだ概念を保持しやすい」と説明されます。

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