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海外に在住する日本人が減っていくのはどうしてなのか

海外の在住日本人がパンデミック後に初の減少だそうです。

そんな状況下で、日本企業の海外駐在員のミッションや業務内容にも大きな変化が起きている。現地との往来が困難になったため、海外拠点のマネジメントやコミュニケーションをリモートで行う企業も多い。

マレーシアでも本当に「あの人も、またあの人も」といった具合で、「本帰国した人」が多い2年でした。
私の会社は観光業メインだったので会社ごと閉鎖です。
ロックダウンに耐えられずに帰国した個人経営者も多いです。

昨年12月に当社が実施した調査では、新型コロナの影響で、日本人駐在員の削減や引き揚げを「行った」企業が3割以上にのぼった。「行う予定」が1割強、「検討の必要性を感じる」が3割弱と、日本企業が駐在員戦略の見直しに動いている。

減る一方の海外駐在員

バンコク在住人事コンサルタント。Asian Identity 社CEOの Jackさんは、駐在員がこれから減っていくだろうと言います。

二つめは、徐々に駐在員が現地の戦略にマッチしなくなっているということ。例えばアジアのGDPがどんどん上がってきた結果、モノを作る場所だけではなくてモノを売る場所としてアジアを見ることも重要になってきました。調達先、販売先も安くて優秀な現地企業が存在しています。そういうネットワークを構築し活用するためには、現地人の方がうまくできるのは間違いなく、日本人に依存していることは逆に弱みとなってしまいます。

これは本当で、もう10年ほど前からマレーシアでも駐在員は減っています。語学が十分でない方も多く、また「どうせ2年でいなくなる」と思われてるのも、どうやらマイナスポイントです。

なので、現地採用の日本人と、ローカル社員が増えていきます。

現地でも、社員は日本人からローカルへ

さらに、現地でも日本人社員は減っていくという見方が主流です。
再びJackさんのnoteより。

もう一つは、企業の判断としては「現地国籍の社員」を優先して雇いたいということ。現地でマーケティングと販売をしていくのも、現地スタッフをマネジメントするのも、基本的には現地人の方が有利です。

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