見出し画像

病気になったのは「努力不足」という人たち

こんにちは。

大学院の学びに関連し、最近は、闘病記や障害についての本を読んでいます。kindle unlimitedに日本語のものがたくさんあります。

読んでいて、気になるのは、中に「病気になった原因は自分のせいではない」と強調する闘病記があることです。

たとえば、とあるがんの闘病記を書いている方が、
「自分は食事も運動も問題はない。不摂生ではなく、遺伝なのだ。よかった」(意訳)と強調していました。
別の方は、難病になったことに対し、「自分の生活はきちんとしていたのに、おかしい!」(意訳)と、書いていました。

なんでそんなにまでして「原因」を追求するのだろう??
すごく不思議でした。
ハタと気づいたのが「迷惑をかけてはいけない」信仰です。

病気になるのは「努力不足」と思う人々

コロナやインフルエンザになった方も「自分はマスクもつけてたし、気をつけて人ごみには行ってない」と強調する人が多くて、なんでかなーと思っていたのです。

幼稚園や保育園でインフルエンザが流行ると、「犯人探し」が起きることがあるみたいなんですね。「Aさんちがワクチンをせず、そのせいで持ち込まれた」「Bさんちが不摂生だからだ」みたいな。
 そして、「自分の責任でかかってしまった人」は非難されるから、気をつけているのかもしれないなぁ、と。

芸能人がコロナになって「自業自得」と責められてたのを思い出しました。(私用だと責められるけど、仕事だと責められないのも不思議です)
マレーシアにいてコロナになった人の行動をあれこれ責めたりするの、みたことがないのです……。

病気になる人を責める裏には「迷惑をかけてはいけない」と「努力でなんでもなんとかなる」教が合体しているように思います。

ここから先は

733字
この記事のみ ¥ 300

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。