![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32485134/rectangle_large_type_2_4155f24b753e5d6d6f0f3da86d7b1b30.png?width=800)
誰にでも鍛えられる「インタビュー力」のヒント
こんにちは。
最近こんなツイートをしました。
インタビューのコツを聞かれました。一つあげるなら、なるべく自分の意見を言わないことかな。聞き手がペラペラ喋っちゃうと、その「答え」にどうしても話し手は影響されてしまうから。ひたすら自分は「無」に徹して、相手の言うことをひたすら聞く。わからなければまた聞く。疑問がなくなるまで聞く。
— のもときょうこ🇲🇾「日本人は『やめる練習』がたりてない」(集英社)発売中 (@mahisan8181) August 13, 2020
インタビュー力、身につけておくと結構おいしい技術なのです。
しかも誰にでも鍛えられると思います。
今日は私なりの方法論を少しだけご紹介します。
「他人の話を聞く技術」は意外にいろんなところに生きる
まずは実際にインタビューを受けた経験がある方から。
これが技術なんだということを学生記者のインタビューを受けて初めて知りました。出来上がった原稿みて、私が喋ったことじゃなくて、記者が私に言って欲しかったことが書かれているように感じました。 https://t.co/w7oOdvK48z
— maya (@mayashimon) August 13, 2020
インタビュアーが自分の作ったストーリーに誘導し、「答え」を自分で言ってしまう。これ、本当にあるあるなんです。
すると、「そうですね……」「はい」みたいな言葉しか引き出せずに、原稿が作れず自爆します。私ももう20年やってますが、たまにやってしまいます。
なぜこうなるかと言うと、このかたの指摘の通りなんです。
これクライアントさんのヒヤリングにも使えるコツだと思う。私は、これに加えて
— yalesna (@yalesna_cebu) August 13, 2020
・沈黙と寄り道を恐れない
・知ったかぶりをしない
とかかな? インタビュー始めた頃は、沈黙が怖いし、台本通りに進めようとして、表面的な話しか聞けないことが多かった記憶。 https://t.co/hja66duilQ
順番に私なりに解説します。
「沈黙が怖い」
質問したとき、相手が考えている沈黙時間が怖くて、つい口を出してしまうーーこれは結構あるあるです。相手が考えている時間を大事にすること。沈黙が怖くてつい先に答えを「こういうことですか」とか言っちゃうこともあるんだけど、誘導質問になってしまう。
特に子どもや普通の人にインタビューした場合、相手は話慣れていないので、ゆっくり考える時間が必要になります。
よく、親子面接で、子どもに「あなたは何が好きですか」と質問しているのに、「あ、・・ちゃんは音楽が好きなのよね?」と親が答えてしまうことがあります。すると子どもは「ウン」としか言えなくなり、言葉が引き出せなくなります。たまには待つこと、重要。
相手に考える時間を与え、答えをときには待つことかな。どうしても出なかったら誘導しないように助け舟を出す感じです。
「寄り道」を恐れない
これもその通り。
質問に対し、自分の予想と違う回答が返ってくること、たくさんあります。そんなときに、「次の質問をしなくちゃ!」と焦るのではなく、「それってどういうことですか?」と、ときには寄り道すること。
すると、思ってもみなかった世界が聞けて面白くなります。
ときには、こちらの前提条件が間違っていることがわかり、予定質問をインタビュー途中で全部変更することもあります。
知ったかぶりをしない
これも無茶苦茶大事です。知らない言葉が出てきたり、わからないのをそのままにしてインタビューを進めると、話が噛み合わなくなって、最後は悲劇です。インタビュアーがわかってないことは、読者もわからないのです。
例えば、企業相手のインタビューで知らない人の名前が出たり「CS」とか「PV」などの用語が飛び出してくることがあります。「こんなことも知らないの」と馬鹿にされるかも、と恐れずに「わからないので、教えてください」と言う必要があります。私もうっかりわからない言葉をスルーして、何度も失敗して痛い目に遭いました。
周りの人に話を聞いてみよう
貴重な話をたくさん聞けるインタビューは役得です。
インタビュアーが役得なのは、普段は会えないような人の話を徹底的に聞けること。深く話を聞けると、その後、信頼してもらって仲良くなれることも少なくない(うまくいかないこともあるけど)。結果として、経験豊かな人たちに囲まれて、自分の知識もアップデートされる。
— のもときょうこ🇲🇾「日本人は『やめる練習』がたりてない」(集英社)発売中 (@mahisan8181) August 13, 2020
とは言え、別に相手は有名人じゃなくて、一般の人でも面白い話、聞けるんです。私も最近は一般の人の話ばかり聞いています。
インタビュー力をあげたい方は、とりあえず周りにいる人の話を聞いてみるのおすすめです。信頼関係があった方がやりやすいからです。
私のおすすめは特にお年寄りと子供、外国人。
違う世界を生きている人からは、本当に面白いお話が聞けます。話を聞くと、人間関係もよくなったりします。
最近、このインタビューの方法、人付き合いにもそのまま使えるかもなって思う。小さな子どもに対しても、ひたすら意見を挟まずに話を聞くと、そこには驚くような面白い話が隠れてたり、自分では思わなかった新しい考え方があったりする。
— のもときょうこ🇲🇾「日本人は『やめる練習』がたりてない」(集英社)発売中 (@mahisan8181) August 13, 2020
興味を持ったら、ぜひ周りの人に試してみてください。
それではまた!
これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。