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Twitterはスーパーアプリ「X」になって、どう変わるのか?勝手に予想してみた

こんにちは。先日、突然Twitterのロゴが「X」に名称変更されてびっくりした人も多いのでは。Twitterは、スーパーアプリ「X」に変わるそうです。

本日はこれが何を意味するのか、「スーパーアプリ」が流行中の東南アジアからの視点でお送りします。

スーパーアプリとは何か?

スーパーアプリとは何か。
一つのアプリで、買い物や決済など、日常生活に必要なことができるアプリのことです。

中国のWechat、東南アジアのGrab、インドネシアの Gojek、ロシアのYandex、日本だと韓国発のLINEが有名ですよね。
できることはアプリによって違います。

例えば、マレーシア発のGrabでは、配車のほかスーパーマーケットなどでの買い物、バイク便による荷物や書類の発送のほか、ホテルの予約、保険の購入、公共料金の支払い、デジタル送金もできます。インドネシア、シンガポール、ベトナム、マレーシア、タイ、フィリピン、ミャンマー、カンボジアで利用可能です。

エアアジア・スーパーアプリは後発ですが、飛行機や旅行の予約のほか、日用品の買い物やデリバリーなどが可能です。

なぜか米国では流行らないスーパーアプリ

ところがこのスーパーアプリ、なぜか米国では流行っていないそうです。Uberとかあるのになぜ?

スーパーアプリは、この10年で、東アジア、東南アジア、そして西アジアの一部を席巻した。その多くは、低所得国が起源である。中国のウィーチャット、アリペイ、メイトゥアン、インドのペイティーエム(PayTM)、タタニュー(Tata Neu)、インドネシアのゴートゥーゴジェック(GoTo GoJek)、ベトナムのザロ(Zalo)などである。

 アジアの富裕国でもスーパーアプリは普及している。韓国のカカオトークは、ウィーチャットより1年早い2010年に設立され、
国内人口の87%をアクティブユーザーに持つ。韓国生まれで東京に本社があるLINEは、日本で広く利用されている。マレーシアで創業したグラブ(Grab)は、本社が置かれたシンガポールで普及している。

イーロン・マスクは以前から、このアジアで流行しているスーパーアプリに注目し、「作りたい」と言っていました。以下はBBCの記事で、グラブとWechatを紹介しています。

マスク氏はかねてツイッターを中国の「微信(ウィーチャット)」のような通信から決済機能まで網羅するスーパーアプリ「X」にする構想を唱えていた。ヤッカリーノ氏は「Xは音声、ビデオ、メッセージ、支払いを中心にグローバルな取引所を創造する」と投稿した。

なので、X(Twitter)が目指す方向は、「Wechat化」「Grab化」だと思っています。既に長文投稿機能や、動画投稿機能などを発表していますが、今後物販や電子マネー方向にも行くと思われます。そしてTwitterの拡散力と、物販が結びつくと、けっこう強力なプロモーション・ツールになる気がしています。

日本に愛されたTwitterのSNS機能

マスク氏は、Twitterのユーザー層は「日本が中心」と言っています。ところが日本のXユーザーと、「スーパーアプリ化」は相性が悪いと思っています。

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