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米中対立で、製造業投資が昨年度比11倍 なぜか漁夫の利を得ているらしいマレーシア

先日、米中対立でも、あまり日本への製造業が戻ってきていない、という記事を書きました。

一方で、「脱中国」で投資が急増しているのがマレーシアです。
日本総研のレポートが非常に興味深かったです。

ASEANは元々「チャイナプラスワン」として注目されていましたが、中でもマレーシアへの米国の投資が注目されています。

中国からASEANへ、そこでマレーシアが増えている

分析はASEANが中国から生産拠点をシフトする「チャイナプラスワン」の代替地としてASEAN5(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)に注目してきたと始まります。

2010年代後半からは米中貿易摩擦でその流れが強まり、ASEAN5(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)への海外直接投資流入額は2010年代の年間平均で561億ドルと、2000年代の186億ドルから3倍に増加した。

ASEANのなかでもマレーシアへの直接投資額が大きく増加している。とりわけ、半導体を中心とした電気・電子部品関連への直接投資が急増している。2021年のマレーシアの製造業外国投資認可額のうち、同分野の投資認可額は全体の8割強を占めており、前年から約11倍へと大幅に増加した。

11倍とはすごいですね。背景は、半導体の需要増と、米中対立です。

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