「ダメ」と言われたことをやるのに、心理抵抗を感じる件
華村さんのこの記事が面白かったです。
僕が住む中国では、見てきた限りではこの「箸渡し」を特段のタブーとは見なしていないようです。周囲に確認したところ「あまり礼儀のいいことではないが、やる人はやるんじゃないか。特別に悪いこととは思わない(衛生的ではないので自分はやらないけど)」と言った程度のことだそうです。
そのため、食事をしていたらたまに周りでこの「箸渡し」をやっている人を見かけることがあります。
自分が厳しく戒められてきたぶん、他人がそれをやっているのを見るのは正直に言ってかなり違和感があります。
わかるわかるわかる……と海外在住の方は思ったのではないでしょうか?
海外に住むとまさにこの経験の連続なのです。
ただ、彼らにとってそれはタブーでもなんでもないのだから、そこで「それは”日本では”タブーだよ」と言ったところで意味はありません。
僕がこれらを経験した時は、彼らにとっては悪気は全くない(という言い方もちょっと違うような気はするのですが)ということを理解しつつも、どうしても「箸渡し」に対する心理的抵抗があり、彼らのいう通りにすることができませんでした。
わかるわかるわかる……です。
日本にいた時は、「日本の常識では!」と堂々と言えたのですが、こちらでは自分がアウェーなのです。
長年、守ってきた常識を壊されると、なんだか体全体で抵抗してしまうのです。
海外の常識が日本と違うとき
逆のことも起きます。
マレーシアのちゃん社長のツイートです。
これもほんとで、私の家族はすでにこの思考です。
水を使わないと「不潔」と思ってます。
さらに、フィリピンや中国から来た方には「トイレットペーパーをゴミ箱に入れる人」がいます。
フィリピンに行くと、「トイレットペーパーを流す」はタブーなんです。
しかしマレーシアにはこの習慣はない。私の以前の職場にはフィリピン人スタッフが多く、「会社はトイレではペーパーを流してください」と注意するのですが、多分、「母国でタブーだと言われること」をやるのに心理的な抵抗があるのでは?
そして逆にマレーシアで生活してる人たちがフィリピンに行くと、うっかりペーパーを流してしまうのです。
日本人がギョッとされることもある
また、マレーシアのスポーツジムでは「着替え室」で着替えるのが普通です。日本の下町のように、素っ裸になって歩く人がいません。
ところが、日本人には、いきなり人前で着替え出す人もいるのです。
大体、ギョッとされます。
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