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なぜ、計算ドリルをやらせない学校があるのか

松井博さんのnoteが面白かった。
計算に弱いアメリカ人が、なぜ世界にイノベーションを起こせるのか? 

アメリカ人は計算に弱い。
これは概ね事実です。特に暗算は本当に遅いです。大学の授業でも、アップルで働いていた時もしばしば実感しました。日本人は中途半端のお釣りが出ないように、レジで小銭を前もって用意したりしますが、あんなことをするアメリカ人はほぼいません。
では一体、なぜ日本は暗算すらできないアメリカ人に太平洋戦争で惨敗し、戦後70年過ぎた今も日本中に米軍基地があり、相変わらず尻の下に敷かれたままなのでしょうか?

今日はこの話をマレーシアから考えてみます。

欧米系は計算に重きを置かない

おそらくマレーシアでも、多くの欧米系のインターナショナル・スクールでは計算系に重きをおきません(ただし、学校によってかなり差はあります)

公立学校やインド系やシンガポール系は少し異なります。
長男の小学校は数学はシンガポール系で、計算問題はやらせていました。
インド系の学校は暗算をかなりやると聞きます。

では、計算を重視しない学校は数学を重視してないのか、というと、実はその逆です。

小学校高学年くらいから、どこも関数電卓が使えるのが常識です。

数学が難しくなっていくと、どんどん買い替えないとならず、けっこうな出費です。どの文具屋でも売ってます。

松井さんはこう言います。

アメリカと日本の教育とでは、大切にするところが根本的に異なります。アメリカの教育は、素早く正確に暗算できるようになることに、何の重みも置いていません。また、きれいな字を書けるようになることも目指していません。

これはアジアで各国の教育を見ていてもそう感じます。

だからと言って、数学を無視しているわけではなく、むしろ重視しています。「暗算」に重きを置いていないだけ。

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