パッケージツアー式の「親切すぎる国」のシステムを外れて生きていくということ
日本から最近来る人が増え、それに伴ってトラブルを聞くことが増えてきました。
現場の人の声を聞いていて思うのが「不安」に対するサポートです。
これ、どちらの気持ちもよくわかるのですが、キリがないんです。
日本は人生が「パッケージツアー」みたいになってる国です。
「日本のような強固で親切なシステム」からそれがない国に来ると、ものすごい恐怖を感じる方、少なくないと思う。
その不安感が、現地で働く日本人のスタッフに向かっていくことがあります。
マニュアルや「型」がないための不安な気持ちは痛いほどわかる。
サポート受ける側は不安でいっぱいなのです。
が、その「不安でいっぱい」なお客さんが増えていくと、受ける側がパンクしちゃう……。
これがいろんなところで起きていて、どうしたものか、と思います。
システムが整いすぎた国
日本では、システムが整っているが故に、社会自体が考えずに「従ったら」生きていけるようになっています。そのシステムのきめ細かさは「よくここまで作ったな」と感心します。
なにしろ赤ちゃんを産んだら手帳が配布されて、いつ、何をすべきか、何を心配すべきかがちゃんと書いてあるのです。
ぼーっと生きてても「上げ膳・据え膳」でベルトコンベア式で処理され、偏差値によっていく学校が決まり、一括採用があります。特に会社員は、税金の処理から福利厚生まで、ほぼ何も考えなくても生きていけるシステムです。健康管理だって、学校には定期健康診断があり、会社や自治体でがん検診などをサポートしてくれます。
そんな社会なので、人々は「物凄い先」のことを考えて心配したりし、システムに文句を言います。ある意味、恵まれてるから起こることです。
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