見出し画像

「資本主義をなんとか修正しよう」という人たちが考えていること

最近のマッキンゼーの調査で、アメリカではさらに4500万人が失職するというので驚きました。

今年2月に発表された「COVID-19後の労働力」というマッキンゼーのレポートは、今後10年で、4,500万人の米国の労働者がロボットやAIによる「自動化」によって失職すると予測しており、パンデミックの前に予測されていた3,700万人を大きく上回っている。

予測が、当たるかどうかはわかりません。

いよいよ資本主義でも、貧富の差が問題になりつつあります。
問題は、儲かるのがごく一部のIT長者だけになりつつあることです。

仕事がなくなった多数の人たちをどうするか。
今世界中で学者たちが議論しています。

今日はどんな議論がされているかをまとめてみました。

ユニバーサル・ベーシック・インカムの2つの論点

よく議論されるのが、「ベーシック・インカム」(BI)。
乱暴にいうと、国民全員にお金を配るアイデアです。
一見良さそうなのですが、いくつかの問題が指摘されます。

ここから先は

2,408字
この記事のみ ¥ 300

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。