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教育実習あれこれ①

つい先日。

かつての教え子で今年教育実習という大学4年生と会った。

学校現場では割と嫌われがちな、「就活もしています」というタイプ。

ただし、基本的には教員になりたいと思うほうが強い。

家庭の事情を含め、「働く」ということに対してのプレッシャーが強く、就活も教員採用試験もどっちも頑張る!という子だった。

さて、教育現場(特に公立に多いと感じていますが)は、「就活をしている教育実習生」には結構冷たいような印象があります。

・どうせ先生にはならないんでしょ
・私たちの時間が「免許」だけとりに来た学生に奪われている

みたいな。

ただね、就活も決して悪いことでは無いと思うんですよ。

2次試験の個別面接や集団面接の練習をしていると思えば。

その子の履歴書とかエントリーシートとか見せてもらいましたけど、やっぱり書き方とか見せ方とかが上手くない。

もちろん、社会に出たことがないから、相手(人事の担当者)が喜びそうなことが上手く書けていない。

そして大学の就職支援室のチューターも「それでいいんじゃん」みたいな適当なアドバイスでOK出してしまっている。

本当に学生のことを思ってちゃんと面談しているのか?と思ってしまった。

ちょっと意地悪だったかもしれないが、そのエントリーシートを元に自分が採用人事担当になったつもりで少し質問をしてみた。

やっぱり、弱い。

自信も、話し方も、論理も、熱の伝え方も、何もかも。

そして、話題を変えて、自分が実際に私学に転職した際に聞かれた問題発生時の対応についての質問なんかもしてみた。

こっちの質問には、自信なさげな答え方と、ダラダラしゃべってしまう答え方が問題なだけであって、現場で必要なことをおさえて答えてくれた。

だから、褒めた。

そして、答え方だけ少し模範を示してあげた。

「今、答えてくれたことで基本的にはいいんだけど、答え方だけ知りなさい。『はい、私が大切だと思うのは○○です。その理由は~』って堂々と答えれば、内容は今ので全然OK。そして、今話をしてくれたことを踏まえると、『はい、私が大切だと思うのは△△です。その理由は~』でもOK。○○でも△△でもどっちも正しいんだよ。どっちも間違いではないし、面接官が『一番大切だと思うことは?』って言ってきたからって正解なんかないわけだから。」

という感じでしょうか。

いろいろ話して、アドバイスして、という中で、ちょっと泣かせてしまう場面もあったけれど、結果としては良かったかなと思っています。

自分の自慢の教え子ですから、頑張って欲しいものです。

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