学校内の他の先生の授業を見学に行く

さて、タイトルだけ見ると「なんだ校内研修の話か」と思われてしまうかもしれません。

もちろん、学校によっては、校内研修の一環として、他者の授業を見学に行くということをしている学校もあると思います。

今回の話はそういう話ではなくて、あくまで自分の意思で研修とは関係なく見に行くというお話です。

なぜ、そういうことができるのかというと、3学期になって担当する授業数が減ったから。

少し空き時間が増えたので、その時間を利用して、いろんな先生の授業を見に行っています。

この取り組みを自主的に始めたのは、2年前でしょうか。

2年前には他の先生の社会の授業を見に行きました。

去年は数学の先生の授業を見に行きました。

そして、今年は国語の授業を参観しに行っています。

他教科の授業とはいえ、見て学ぶものはたくさんあります。

そして、見ていて、聞いていて面白いです。

大人になった今だからこそ、中学生・高校生レベルの授業だと内容以外に展開のしかたとかも意識して聞くことができると思います。

そして、ありがたいことに、自分が今勤務している学校の先生方は(時にこだわりが強いこともあるけれども)やっぱり実力がある。

だからこそ、自分も聞きに行きたいと思うし、聞いていてとても勉強になるし、なによりも素直に面白いと感じることができる。

そして、こんなやり方もあるんだ、ということがわかって、自分の授業の幅も広がる。

それが生徒に還元されていけば、ウィンウィンウィンくらいにはなるのではないでしょうか。

社会にしても数学にしても国語にしても、教科特有の扱う事柄はあるものの、基本的には論理とか流れとか、そういうものが見えてくると面白いなと思えます。

どうして、自分が現役生だったころ、歴史を好きになれなかったのだろうか、とちょっと思ってしまいます。

こういうことが積み重なると、また大学に通って、いろんなものを学びたいなとも思ってしまいます。

我々教員という人種は、もしかしたら学びたがりやなのかもしれませんね。

学ぶことの歓びをしっているからこそ、その歓びと楽しさと達成感を伝えたくて教員になっている人が多いのではないでしょうか。

きっと私自身もその一人だと思いますし、ありがたいことに見習いたい背中も結構あるんですよね。

そういう意味でも私学(特に上位校)はもしかしたらいいのかもしれません。

比較的、能力の高い人が揃っているので、校務分掌も負担が軽いのかな、と思うこともあります。

ある程度、余裕をもてる時期があるからこそ(もちろん時期的に厳しい時期もある)、その余裕を活かして更に自己研鑽を積み、自分も成長して生徒にも還元する。

好循環だと思います。

ただ、一方で、教育環境というか、先生たちの働く環境はもしかしたら二極化してきているのかもしれません。

とりあえず、教師を再び魅力ある職業に、という話も出てきているようなので、期待してみたいと思います(すでに期待はずれ感があるとか言わないでね)。

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