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定期試験と正規分布

いやー、やらかしたかなぁー。

という状態でnote記事を更新しています。

先日も定期試験に関してアンケートをさせていただきました。

まだ回答期限は2日ほどありますので、よければご参加下さい。

まぁ、私がどうしたのかはご想像におまかせしますが、なんとなく、採点をしてみての手応えからの、やっちまったかなぁ~、という流れになっています。

さて、かつて私も公立中学校に勤務していたことがありました。

中学校ですし、義務教育ですし、正規分布に近いのが良い、とされていました。

ただ、当時から教えるべきものは教える、というスタイルだったので、まぁ、ヤマが2つに割れるわけですよ。

もっとも、体調を崩して、全然授業にならなかったおじいちゃん先生の後を引き継いだ後だったので、立て直すのに必死だったというのもありますが。

ただ、やるべきものはやる、というスタイルを貫いた結果、計算問題をちゃんと努力して、理解して、できるようになるという感覚を掴んだ女の子から、卒業式の時に個別に感謝のお手紙をもらったりもすることになるわけです。

初任のときから数年のうちに、分布を2つに割らせることなく、取れる問題も織り交ぜながら作問するという技も身につけました。

公立の中学校ならこれはある程度必要なことだとも思うのです。

どうしても受験も絡んでくるし、評価評定は難しい。

しかし、私立に移った今、やるべきことはまた違ってきています。

特に中高一貫であれば、最終的にどのように進路実現をさせていくのか、というのは大きな課題だったりします。

これは別に大学進学実績だけを上げればいいということではありません。

高校の内容って、中学までの内容と比べると、高度だし広範囲だし、また違ってくるわけです。

そして、中学校には存在しない、文系理系の選択もあるわけです。

(もちろん、入学の時点で商業科とか、工業科とか、農業科とかはありますけれども。)

そんなものがある以上、中途半端な作問はやはりできない。

引導を渡す、という表現は適切ではないかもしれませんが、ある意味ではきっちりすっきり諦めるための問題というのも必要なような気がしています。

今まで勤務していた学校では、理系を選択すると卒業が危なくなりそうな生徒に対して何度か面談を重ねて説得するような学校もありました。

もちろん、最終的には本人とご家庭の選択になるわけですが。

その「儀式」のようなものを通して、本人に自覚が芽生えて、スイッチが入るパターンもあるので、なんともいえないところもあるのですけれど。

とりあえず、今回の作問は、ちょっと欲張った挙げ句、おそらく2つのヤマができてしまうだろうな、という手応えを採点から感じました。

もちろん、必要な知識問題をきちんと問う大問も作成して赤点を回避するような細工もしました。

平均点は低いけれども赤点の人数は思ったより出ていない、というような。

上は上で95点以上得点する生徒もいるわけですから。

中高一貫校で、きちんと勉強する方法と習慣を中学生のうちに作れないと、こうなってしまうんだなぁ、とちょっと感じてしまったところもあります。

もっとも、理社の先生方は、科目の選択のしかたによっては、ホームルーム活動だけでしか顔を合わさない生徒もいることになってしまうことも往々にしてあると思うのですけれど。

さて、答案返しの時にきちんと説明するところからだなぁ。

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