見出し画像

言葉がキツい生徒の発言を指導するチャンスを逃さない

昨日のとある授業開始前のことです。

授業をしようと思って、教室のドアを開けようとしたんです。

教室のドアが少し空いていたので、取っ手ではなくて、ドアそのもの(引き戸)をスライドさせて開けて教室に入ろうとしたそのとき・・・

なんと、勢いよくドアがしまりました。

なお、私はドア本体に手をかけていたので、盛大に手を挟まれたのです。

いや、正直、マジで痛かったんです。

数分間くらいじんじん痺れていましたしね。

まぁ、話は単純で、ドア付近の生徒が寒いからってドアを閉めようとしたところに、私の手が挟まれた。

もちろん、本人にも悪気はない。

私もそれは、わかっている。

しかし、ここぞとばかりにお調子者の男子がはやし立てる。

「うわー、ありえないわー」

「さすがにないわー」

「対教師暴力じゃん」

みたいな言葉が出てくるわけですよ。

特に最後のを聞いた時にはちょっと強めに一括しました。

その後、悪気があったわけではないことは見ればわかるし、事故だし、しょうがないじゃんか、という話をする。

言葉で追い詰められることもあるという話もする。

あと、ここぞとばかりになんでもかんでも固有名詞をそれっぽく使ってあたかも正論であるかのように追い詰めることをしないように、という話をしました。

どういうことかというと。

すぐに「体罰だ!」(←もちろん教員側はやっていない)とか「対教師暴力だ!」というような固有名詞を言うのは、最近の若者がすぐ「パワハラだ!」と言い過ぎるところにもつながるような気がしていて。

言うのは簡単なんですけれども、安易に周囲が煽り立てていいようなことではないわけです。

そして、こういう微妙なニュアンスの指導って実はちょっとむずかしいと感じることがありますよね。

理由の1つは、ある意味では正論すぎて論破しにくいということもあります。

もう1つは、○○ハラだ!という言い方なんかは、本人が嫌だと思えばハラスメントとある、という観点でいくと、他者は所詮他者であって、当人ではないので、「ハラスメントではない」とは言いにくいんですよね。

「あなたに俺の気持ちの何がわかるんだ!」って言われてしまうとそれまでなので。

だからこの手の問題って指導がしにくい。

特に生徒対生徒だとなおのこと。

しかし、今回は、被害側が私(大人)だったので、これはチャンスとばかりに淡々と話をしました。

こういうちょっとした指導のタイミングを逃さないっていうのは、結構大切だと思っています。

特に指導しにくい案件だったらなおさらです。

ということで、そんな話をしていたら、終わる授業も2分くらい足りなくなって終わらなかったということがあったよ、というお話でした。

皆さんはこういう微妙な指導ってどうしていますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?