#37「泥臭い知性」の時代~養老孟司『AIの壁 人間の知性を問いなおす』より~|学校づくりのスパイス
今回と次回はAIの進化と人間の知の働きの違いについて考えてみようと思います。まず今回は解剖学者の養老孟司氏の『AIの壁――人間の知性を問いなおす』(PHP研究所、2020年)を取り上げます。
この本は棋士の羽生善治氏、経済学者の井上智洋氏、AIを倫理や美の問題の観点から論じてきた哲学者の岡本裕一朗氏、「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトを推進してきた数学者の新井紀子氏といった、AIと人間の知性との関係に関心を持って来られた方々と養老氏との対談集ですが、本書を手がかり