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木村泰子の みんなに伝えたい「ことば」

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『教職研修』人気連載のバックナンバーがオンラインに! 2018年度から続く木村泰子先生の連載「みんなに伝えたい『ことば』」。 いつ読んでも色あせない「ことば」を、毎月初旬に更新予…
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#教職研修

「649」の「命」

「649」は、文科省の全国調査結果における2018~2019年度の2年間で自死してしまった児童・生…

「プロやから謝る」

 保護者とのトラブルはほとんどなく現役時代を過ごしました。  それは、この言葉のおかげで…

「『子どもが育つ』学校に」

 想定外の危機に遭遇して露出したのは、主体的に学ぶ力がついていない子どもの姿です。  こ…

「学びの保障」って?

 「学びの保障」とは、年間授業時数をこなし、教科書を教え込み、指導計画どおりに進度を確保…

「おかえり」

 私が現場の校長だったら、学校に戻ってきた子どもにまず何を語るかと問われたときに出た言葉…

「大変」とは「大きく変わる」こと

 ある日突然、全国の「学校」が一斉休校なんて誰が想像できたでしょうか(※)。  目的は子…

「熱心な無理解者」になっていないか

「『みんなの学校』をつくる校長研修会」(※)では、全国から集まった30人の先生たちと小国喜弘教授(東京大学)とともに貴重な学びが生まれました。  なかでも響いた言葉が「熱心な無理解者」です。  大空小の開校時に、入学後1週間で義務教育を奪われてそのまま6年生になっていた、広汎性発達障害の診断を受けた子どもがいました。  食にこだわりがあり、入学時の担任は母親から給食は食べさせないでほしいと聞いていたのですが、キュウリくらいは食べさせてやろうと、熱心に指導したのです。  その

他者を批判している間は弱者は守れません

「先生が子どもをいじめるのはわかっていたけど、先生同士もいじめるって知って驚いた」。 「…

「すべての子どもに必要なこと」を

 今年の夏(※)にはさまざまな先生たちと学ぶ機会をいただきました。  そんななかで、とて…

「みんなの総意を」より大切なこと

 想定外を生き抜く力をつけなくてはならない学校現場です。いつ何が起きるかわからない社会を…

校長の「責任」はたった一つ

 管理職研修でのことです。 「校長の責任は何と考えておられますか?」と問うと、一瞬空気が…

学校の「空気」をつくる

「みんなの学校」に飛び交っていた言葉は「空気をつくろう」でした。  開校時の始業式で当番…

「だいじょうぶ?」の一言を

 川崎市の事件(※1)から学校が変わるべきは何なのでしょう。    見守りの強化でしょうか…

「通常」というくくりが排除を生んでいる

 2019年の3月24日、東京大学バリアフリー教育開発研究センター主催のシンポジウム「インクルーシブ教育の新段階」が開催されました。  基調講演をお引き受けしたのですが、元校長の私の話ではなく「みんなの学校」をつくった子どもの声を聞こうと、2名の卒業生にも登壇してもらいました。そのうちの一人は、映画にも登場する「セイシロウ」です。文科省のリーダーや大学教授のなかで、彼は集中を切らすことなく自分から自分らしく自分の言葉で語りました。 「通級や支援学級・支援学校の選択肢は必要